トップ
>
渋茶
>
しぶちゃ
ふりがな文庫
“
渋茶
(
しぶちゃ
)” の例文
旧字:
澁茶
ボーイが一隅の
卓
(
テーブル
)
の上に、ドアの鍵と
渋茶
(
しぶちゃ
)
とを置いて、黙って出て行った時、私達は突然非常な驚きの目を見交わした。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
呀
(
あ
)
?
茶釜
(
ちゃがま
)
でなく、
這般
(
この
)
文福和尚
(
ぶんぶくおしょう
)
、
渋茶
(
しぶちゃ
)
にあらぬ
振舞
(
ふるまい
)
の
三十棒
(
さんじゅうぼう
)
、思わず
後
(
しりえ
)
に
瞠若
(
どうじゃく
)
として、……
唯
(
ただ
)
苦笑
(
くしょう
)
するある
而已
(
のみ
)
……
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其処で編笠を借りて冠って、厄介な荷物は預けて、吉原へ繰り込むのですが、
渋茶
(
しぶちゃ
)
一碗の設備もあり、店には美しい娘などを置いて、客を呼ぶにおろそかはありません。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
渋茶
(
しぶちゃ
)
の
味
(
あじ
)
はどうであろうと、おせんが
愛想
(
あいそう
)
の
靨
(
えくぼ
)
を
拝
(
おが
)
んで、
桜貝
(
さくらがい
)
をちりばめたような
白魚
(
しらうお
)
の
手
(
て
)
から、お
茶
(
ちゃ
)
一
服
(
ぷく
)
を
差
(
さ
)
し
出
(
だ
)
されれば、ぞっと
色気
(
いろけ
)
が
身
(
み
)
にしみて、
帰
(
かえ
)
りの
茶代
(
ちゃだい
)
は
倍
(
ばい
)
になろうという。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
囲炉裏側
(
いろりばた
)
に腰かけて
渋茶
(
しぶちゃ
)
の
馳走
(
ちそう
)
になって居ると、天幕から迎いの人夫が来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
御堂
(
おどう
)
は申すまでもありません、下の
仮庵室
(
かりあんじつ
)
なども
至極
(
しごく
)
その
涼
(
すずし
)
いので、ほんの
草葺
(
くさぶき
)
でありますが、
些
(
ち
)
と御帰りがけにお
立寄
(
たちよ
)
り、御休息なさいまし。
木葉
(
きのは
)
を
燻
(
くす
)
べて
渋茶
(
しぶちゃ
)
でも献じましょう。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渋
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
“渋”で始まる語句
渋
渋面
渋団扇
渋谷
渋々
渋紙
渋滞
渋柿
渋江抽斎
渋味