“仮庵室”の読み方と例文
読み方割合
かりあんじつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は先刻おはなし申した、ふとした御縁で、御堂おどうのこの下の仮庵室かりあんじつへお宿をいたしました、その御仁ごじんなのでありますが。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御堂おどうは申すまでもありません、下の仮庵室かりあんじつなども至極しごくそのすずしいので、ほんの草葺くさぶきでありますが、と御帰りがけにお立寄たちより、御休息なさいまし。木葉きのはくすべて渋茶しぶちゃでも献じましょう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、不躾ぶしつけでありまするが、思召おぼしめしがござったら、仮庵室かりあんじつ御用にお立て申しまする。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)