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消
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きゆ
ふりがな文庫
“
消
(
きゆ
)” の例文
二月にいたりても野山一面の雪の中に、清水ながれは
水気
(
すゐき
)
温
(
あたゝか
)
なるゆゑ雪のすこし
消
(
きゆ
)
る処もあり、これ水鳥の
下
(
をり
)
る処也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
自己を下賤醜悪にしてまで存在を続けて行く必要が何処にあろう。
潔
(
いさぎ
)
よく落花の雪となって
消
(
きゆ
)
るに
如
(
し
)
くはない。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
振つて追立るなれば其の危うさは目もくるめき心も
消
(
きゆ
)
るばかりなりあはれ
斯
(
かゝ
)
る
景色
(
けいしよく
)
再びとは來られねば心のどかに杖を立て飽までに眺めんと思ふに其甲斐なし命一ツ全きを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「
永久
(
とこしへ
)
の
藝術
(
たくみ
)
」、「詩人の
光榮
(
さかえ
)
」など云ふ文字が堪へられぬ程血を熱せしめたのに引換へて、今は、「思ひ出」、「
消
(
きゆ
)
る夢」、「殘る薫り」、と云つたやうな文字が
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
雪
径
(
みち
)
に
階級
(
だん/\
)
ある所にいたれば主人もわらぐつにはきかふる、此げたわらぐつは礼者にかぎらず人々皆しかり。雪
全
(
まつた
)
く
消
(
きゆ
)
る夏のはじめにいたらざれば、
草履
(
ざうり
)
をはく事ならず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
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雪
径
(
みち
)
に
階級
(
だん/\
)
ある所にいたれば主人もわらぐつにはきかふる、此げたわらぐつは礼者にかぎらず人々皆しかり。雪
全
(
まつた
)
く
消
(
きゆ
)
る夏のはじめにいたらざれば、
草履
(
ざうり
)
をはく事ならず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
されば賢人は
焔
(
ほのお
)
の燃え輝き
消
(
きゆ
)
るが
如
(
ごと
)
くに
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
上より
自在
(
じざい
)
をさげ、此火に酒の
燗
(
かん
)
をなしあるひは
茶
(
ちや
)
を
煎
(
せんじ
)
、夜は
燈火
(
ともしび
)
とす。さて
熟
(
つら/\
)
此火を視るに、
筩
(
つゝ
)
をはなるゝこと一寸ばかりの上に
燃
(
もゆ
)
る、扇にあふげば
陽火
(
やうくわ
)
のごとくに
消
(
きゆ
)
る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
上より
自在
(
じざい
)
をさげ、此火に酒の
燗
(
かん
)
をなしあるひは
茶
(
ちや
)
を
煎
(
せんじ
)
、夜は
燈火
(
ともしび
)
とす。さて
熟
(
つら/\
)
此火を視るに、
筩
(
つゝ
)
をはなるゝこと一寸ばかりの上に
燃
(
もゆ
)
る、扇にあふげば
陽火
(
やうくわ
)
のごとくに
消
(
きゆ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
春の
半
(
なかば
)
にいたれば小雨ふる日あり、此時にいたれば晴天はもとより、雨にも風にも去年より
積雪
(
つもりたるゆき
)
しだい/\に
消
(
きゆ
)
るなり。されども
家居
(
いへゐ
)
などは
乾
(
いぬゐ
)
に(北東の間)あたる方はきゆる事おそし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“消”を含む語句
消息
消魂
魂消
消耗
消費
消光
消化
消失
吹消
消印
消防
費消
打消
消防夫
消々
消磨
押魂消
罪障消滅
帳消
消毒
...