“帳消”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうけ50.0%
ちやうけ25.0%
ちょうけし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かりに自分が、少佐にこびることによって、ゆうべのことを帳消ちょうけしにされ、幸いに学校を卒業することが出来たとしても、父はそんな卒業を軽蔑こそすれ、決して心から祝ってはくれないだろう。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
さきでは帳消ちやうけしにでもつたやうなつもりまいものでもなし、さうするとかたき一人ひとりこしらへてくやうなものだしね、他人ひとたゝかれたのではねむれるが、たゝいたのではねむれないとさへいふんだから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何うせ此の世にゃア望みはえ、うめえものでも沢山たんとくらって、面白い思いをして太く短かく生涯しょうげえを楽に暮して、縛られゝば百年目、此の粗末な素首そっくびを飛ばして帳消ちょうけしをして貰うばかり