水銀すゐぎん)” の例文
勘次かんじたけもつ茶碗ちやわんみづを三まはしてそつとはなした。ランプのひかりたけみづから部分ぶぶんあをく、みづぼつした部分ぶぶん水銀すゐぎんのやうにしろひかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
胡粉ごふんわかれたみづかげは、しゆ藥研やげん水銀すゐぎんまろぶがごとく、ながれて、すら/\といとくのであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その頃ギヤーマンに水銀すゐぎんを塗つた鏡も無いではありませんが、非常に珍らしくて高價で、ザラに町人の手に入るものではなく、一般の鏡の上等の品と言つても白銅製のもので、それも甚だ不完全で
全体ぜんたい箱根はこねでも、塩原しほばらでも、あるひ木曾きそ桟橋かけはしでも、実際じつさいにしろ、にせよ、瑠璃るりそゝぎ、水銀すゐぎんなが渓流けいりうを、駕籠かごくるまくのは、樵路せうろ桟道さんだうたかところ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)