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毒々
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どくどく
ふりがな文庫
“
毒々
(
どくどく
)” の例文
あざみは、なまずのいうことに、
耳
(
みみ
)
をかたむけているうちに、
人間
(
にんげん
)
が、
自分
(
じぶん
)
を
毒々
(
どくどく
)
しい、
野卑
(
やひ
)
な
花
(
はな
)
だといって、
足
(
あし
)
げにしたことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
なまずとあざみの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
突然白け切った夜の
静寂
(
せいじゃく
)
を破って、けたたましい音響が
迸
(
ほとばし
)
る。
毒々
(
どくどく
)
しい
青緑色
(
せいりょくしょく
)
の
稲妻
(
いなずま
)
が
天井裏
(
てんじょううら
)
にまで飛びあがった。——
電路遮断器
(
サーキット・ブレッカー
)
が働いて切断したのだった。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして
建物
(
たてもの
)
の
頂
(
いただき
)
にそびえたった
煙突
(
えんとつ
)
からは、
夜
(
よる
)
の
青
(
あお
)
い
空
(
そら
)
に、
毒々
(
どくどく
)
しい
濁
(
にご
)
った
煙
(
けむり
)
を
吐
(
は
)
き
出
(
だ
)
しているのでありました。
星の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが急にふくれあがってきたと思うと、大きな
黒竜
(
こくりゅう
)
が立っているような形とかわった。それが次には、えたいの知れない
前世紀
(
ぜんせいき
)
の動物みたいになって、色も急に
毒々
(
どくどく
)
しくなった。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、
砂漠
(
さばく
)
のかなたに、
赤
(
あか
)
い
町
(
まち
)
が、
不思議
(
ふしぎ
)
な、
毒々
(
どくどく
)
しい
花
(
はな
)
のように、
咲
(
さ
)
き
誇
(
ほこ
)
っているのでありました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
すこしくると、
魚屋
(
さかなや
)
がありました。
店
(
みせ
)
さきの
台
(
だい
)
の
上
(
うえ
)
に、
大
(
おお
)
きな
切
(
き
)
り
身
(
み
)
がおいてありました。その
肉
(
にく
)
の
色
(
いろ
)
は、おどろくばかり
毒々
(
どくどく
)
しく、
赤黒
(
あかぐろ
)
くて、かつて、
魚
(
さかな
)
では、こんなのを
見
(
み
)
たことがありません。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
々
3画
“毒”で始まる語句
毒
毒蛇
毒瓦斯
毒気
毒舌
毒口
毒吐
毒蛾
毒水
毒草