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横眼
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よこめ
ふりがな文庫
“
横眼
(
よこめ
)” の例文
ふと視線が合うと、蝶子は耳の
附根
(
つけね
)
まで
真赧
(
まっか
)
になったが、柳吉は素知らぬ顔で、ちょいちょい
横眼
(
よこめ
)
を使うだけであった。それが
律儀者
(
りちぎもの
)
めいた。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
居ないのでないもうこっちが三年生なのだが、あの
挨拶
(
あいさつ
)
を
待
(
ま
)
ってそっと
横眼
(
よこめ
)
で
威張
(
いば
)
っている
卑怯
(
ひきょう
)
な
上級生
(
じょうきゅうせい
)
が居ないのだ。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
チチコフが
横眼
(
よこめ
)
でチラと眺めると、今度はソバケーヴィッチの恰好が中ぐらいの熊そっくりに見えた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
顔の色を林間の
紅葉
(
もみじ
)
に争いて酒に暖めらるゝ風流の仲間にも
入
(
い
)
らず、
硝子
(
ガラス
)
越しの雪見に
昆布
(
こんぶ
)
を
蒲団
(
ふとん
)
にしての湯豆腐を
粋
(
すい
)
がる徒党にも加わらねば、まして
島原
(
しまばら
)
祇園
(
ぎおん
)
の
艶色
(
えんしょく
)
には
横眼
(
よこめ
)
遣
(
つか
)
い
一
(
ひ
)
トつせず
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
おはもじながらここもとは、そもじ
思
(
おも
)
うて
首
(
くび
)
ッたけ、
烏
(
からす
)
の
鳴
(
な
)
かぬ
日
(
ひ
)
はあれど、そもじ
見
(
み
)
ぬ
日
(
ひ
)
は
寝
(
ね
)
も
寝
(
ね
)
つかれぬ。
雪駄
(
せった
)
ちゃらちゃら
横眼
(
よこめ
)
で
見
(
み
)
れば、
咲
(
さ
)
いた
桜
(
さくら
)
か
芙蓉
(
ふよう
)
の
花
(
はな
)
か、さても
見事
(
みごと
)
な
富士
(
ふじ
)
びたえ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
童子は母馬の茶いろな
瞳
(
ひとみ
)
を、ちらっと
横眼
(
よこめ
)
で見られましたが、
俄
(
にわ
)
かに須利耶さまにすがりついて泣き出されました。けれども須利耶さまはお
叱
(
しか
)
りなさいませんでした。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹