木下きのした)” の例文
そのとき、木下きのしたハルミという美しい女曲芸師が、大テントを出て、楽屋につかっている大型バスのほうへいそいでいました。
サーカスの怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と、ふと私が気づいたころは、あれほど一時大騒ぎした人の名も忘れられて、それが「木下きのしたしげる、木下繁」に変わっていた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
妻は叫ぶ、坂部さんがいなければ木下きのしたさんへゆけってこかねい。坂部さんはどうしたんだろうねい。坂部さんへまた見にゆきましたというものがあった。
奈々子 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
かつて、木下きのしたさんの柏木かしはぎやしきの、矢張やつぱにはいけかへるとらへて、水掻みづかき附元つけもとを(あか絹絲きぬいと)……とふので想像さうざうすると——御容色ごきりやうよしの新夫人しんふじんのお手傳てつだひがあつたらしい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれの戸籍を見ると、かれは幕府の旗本荒尾久成あらおひさなりというものの四男に生れている。母は木下きのした氏とある。家庭の事情か何か、幼少から寺院の小僧にやられていたものである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「日本新聞」に四十面相の第二の通信がのったあくる日、I拘置所長のところへ、四十面相事件のかかりの木下きのした検事から、電話がかかってきました。
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
早速さつそく小音曲師せうおんぎよくし逃亡かけおちはなしをすると、木下きのしたさんのはるゝには、「大方おほかたそれは、有島ありしまさんのいけかへつたのでせう。かへる隨分ずゐぶんとほくからももとつちかへつてます。」とつてはなされた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「姓は以前の木下きのした。名は藤吉郎とうきちろうと改めました」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある夜、少年探偵団員の木下きのした君と宮島みやじま君が、世田谷せたがや区のクイーンという小さな映画館の客席に、腰かけていました。
仮面の恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
木下きのしたさんのはうは、とんさんより三四年さんよねん以前いぜんからよくつてたが——當日たうじつ連立つれだつてえた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それじゃ、しかたがない。このちかくにいるだんいんの木下きのしたくんをよんで、三人でおばけやしきにはいってみよう。小ばやしだんちょうをさがすんだ」
かいじん二十めんそう (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
春のはじめの、ある日曜日、小学校六年の島田しまだ君と木下きのした君は、学校の先生のおうちへあそびにいって、いろいろおもしろいお話を聞き、夕方になって、やっと先生のうちを出ました。
透明怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わたしたちの研究所の木下きのした博士が、イギリスで見つけて買って帰ったもので、そのことは新聞にも出ましたから、ごぞんじかもしれませんが、お金にかえられない、世界の宝物です。
おれは二十面相だ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
場所は、世田谷せたがや区のはずれの木下きのした君のおうちです。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
みずのくん・いのうえくん・木下きのしたくんです。
かいじん二十めんそう (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)