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曳
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ひか
ふりがな文庫
“
曳
(
ひか
)” の例文
ただ
一呑
(
ひとのみ
)
と
屏風倒
(
びょうぶだおし
)
に
頽
(
くず
)
れんずる
凄
(
すさま
)
じさに、
剛気
(
ごうき
)
の
船子
(
ふなこ
)
も
啊呀
(
あなや
)
と驚き、
腕
(
かいな
)
の力を失う
隙
(
ひま
)
に、
艫
(
へさき
)
はくるりと波に
曳
(
ひか
)
れて、船は
危
(
あやう
)
く
傾
(
かたぶ
)
きぬ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一時を快くする暴言も
竟
(
つひ
)
に
曳
(
ひか
)
れ
者
(
もの
)
の
小唄
(
こうた
)
に過ぎざるを
暁
(
さと
)
りて、
手持無沙汰
(
てもちぶさた
)
に
鳴
(
なり
)
を鎮めつ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
間に合せの車夫に腕車を
曳
(
ひか
)
せ、今や鮫ヶ橋より帰館の途次、四ツ谷見附に出でて、お堀端を走ること十間ばかり、ふと
顕
(
あらわ
)
れたる
中年増
(
ちゅうどしま
)
、行違いざま
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何処
(
どこ
)
の扉も鎖したるに
狼狽
(
うろた
)
ふるを、車掌に
強曳
(
しよぴか
)
れて
漸
(
やうや
)
く
安堵
(
あんど
)
せる
間
(
ま
)
も無く、
青洟垂
(
あをばなたら
)
せる女の子を率ゐて、五十
余
(
あまり
)
の
老夫
(
おやぢ
)
のこれも
戸惑
(
とまどひ
)
して
往
(
ゆ
)
きつ
復
(
もど
)
りつせし
揚句
(
あげく
)
、駅夫に
曳
(
ひか
)
れて室内に押入れられ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
曳
漢検準1級
部首:⽈
6画
“曳”を含む語句
揺曳
綱曳
媾曳
逢曳
曳舟通
搖曳
曳出
曳舟
手曳
車曳
網曳
棚曳
金棒曳
曳船
曳々
曳張
猿曳
地曳
石曳
根曳
...