-
トップ
>
-
暖気
>
-
だんき
さて春を
迎へて寒気次第に
和らぎ、その年の
暖気につれて雪も
降止たる二月の
頃、
水気は
地気よりも
寒暖を
知る事はやきものゆゑ
進むこと一里半にして
急に
暖気を
感ず、
俯視すれば磧礫間
温泉ありて数ヶ所に
出づ、衆皆
快と
呼ぶ、此処は
字を
湯の
花或は
清水沢と称し
夜分などはヤクの乾した
糞を沢山集めそれを燃して
暖気を取らないとどうも寒くて
堪らぬ。日本の
厳冬の間よりもなお厳しい寒さを感じたです。
扉を押して入ると、ムッと
噎せかえるような
生臭い
暖気が、真正面から帆村の鼻を
押えた。
をれしところ
力よわり
断る事あり、
是故に上品の糸をあつかふ所は
強き
火気を
近付ず、時により
織るに
後て二月の
半にいたり、
暖気を得て雪中の
湿気薄き時は大なる
鉢やうの物に雪を
盛て
機の
前に
置