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智慧者
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ちえしゃ
ふりがな文庫
“
智慧者
(
ちえしゃ
)” の例文
「お前さんは実に偉い。
智慧者
(
ちえしゃ
)
だねえ。そうすればお玉さんは松五郎の子で無いのだから、
敵
(
かたき
)
同士の悪縁という方は消えて了うね」
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
「困りますね。ポローニヤスも、おとしをとられたようですね。往年の
智慧者
(
ちえしゃ
)
も、僕の乱心などを信じるようじゃ、おしまいだ。」
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
畸形児なんてものは、多くは白痴か低能児だが、あいつに限って、低能児どころか、実に恐しい
智慧者
(
ちえしゃ
)
なんだ。
希代
(
きだい
)
の悪党なんだ。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
この
若者
(
わかもの
)
は、なかなかの
智慧者
(
ちえしゃ
)
でありましたから、このかぎが、どんな
金
(
かね
)
で
造
(
つく
)
られていたかということを、すぐに
見分
(
みわ
)
けることができたのです。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
有「去年の九月屋敷を出てしまい、それっきり帰らない此の有助が戸を叩いた
計
(
ばか
)
りで、有助とは実に旦那は
智慧者
(
ちえしゃ
)
だなア…これだから悪い事も善い事も出来るんだ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
ロミオ さア、
會
(
くわい
)
へ
行
(
ゆ
)
かうとはわるい
意味
(
いみ
)
でもなからう、が、
行
(
ゆ
)
くのは
智慧者
(
ちえしゃ
)
の
所爲
(
しょゐ
)
ではない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
貴下
(
あなた
)
はほんとに
智慧者
(
ちえしゃ
)
でいらっしゃるよ。百人足らずの人足を、
無銭
(
ただ
)
で
役
(
つか
)
ってさ。」
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時々は甘えて煙草をくれと云う。
此家
(
うち
)
では
喫
(
の
)
まぬと云っても、忘れてはまた煙草をくれと云う。正直の仙さんは
一剋
(
いっこく
)
で向張りが強く、
智慧者
(
ちえしゃ
)
の安さんは
狡獪
(
ずる
)
くて
軟
(
やわらか
)
な皮をかぶって居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
鈴弁とは比較にならぬ
智慧者
(
ちえしゃ
)
として、犯罪と差引き勘定をすることで、半面詐欺に
罹
(
かか
)
ったものの
迂濶
(
うかつ
)
さに対する皮肉の意味も含まれており、勝利者と敗北者への微妙な人間の心理作用でもあった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
なれども武田重二郎は
智慧者
(
ちえしゃ
)
でございますから、
私
(
わし
)
を嫌うなと思いながらも
舅姑
(
しゅうと
)
の前があるから、照や/\と誠に夫婦中の宜い様にして見せますから、両親は安心致して居ります
中
(
うち
)
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おおかた
智慧者
(
ちえしゃ
)
の板倉殿も、このたびの不思議な盗難には手の下し様が無く、やけっぱちで前代
未聞
(
みもん
)
の太鼓のお仕置きなど案出して、いい加減にお茶を濁そうという所存に違いない
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
おじいさんは、
自分
(
じぶん
)
は
智慧者
(
ちえしゃ
)
だろうと、
家
(
いえ
)
へ
帰
(
かえ
)
ってから
威張
(
いば
)
っていました。
おおかみをだましたおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
源次郎は早くも
推
(
すい
)
し、アヽヽこりア
流石
(
さすが
)
飯島は
智慧者
(
ちえしゃ
)
だけある、己と妾のお國と不義している事を
覚
(
さと
)
られたか、さなくば例の悪計を孝助
奴
(
め
)
が告げ口したに相違なし、何しろ余程の
腹立
(
はらだち
)
だ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
智
漢検準1級
部首:⽇
12画
慧
漢検準1級
部首:⼼
15画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
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