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旅人
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りょじん
ふりがな文庫
“
旅人
(
りょじん
)” の例文
其の
芋茎
(
ずいき
)
へ火縄を巻き付けて、それを持って
追剥
(
おいはぎ
)
がよく
旅人
(
りょじん
)
を
威
(
おど
)
して金を取るという事を、
予
(
かね
)
て龜藏が聞いて知ってるから、そいつを持って孝助を威かした。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その頃、ここらの地方は大
饑饉
(
ききん
)
で、往来の
旅人
(
りょじん
)
もなく、宿を
仮
(
か
)
るような家もありませんでした。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
旅人
(
りょじん
)
にだまされて林の中に
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
り込まれて
強姦
(
ごうかん
)
された村の子守りの話、三人組の強盗が
抜刀
(
ばっとう
)
で
上村
(
かみむら
)
の豪農の家にはいって、主人と細君とをしばり上げて金を奪って行った話
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
上山を発してからは
人烟
(
じんえん
)
稀
(
まれ
)
なる
山谷
(
さんこく
)
の間を過ぎた。
縄梯子
(
なわばしご
)
に
縋
(
すが
)
って
断崖
(
だんがい
)
を
上下
(
しょうか
)
したこともある。
夜
(
よる
)
の宿は
旅人
(
りょじん
)
に
餅
(
もち
)
を売って茶を供する休息所の
類
(
たぐい
)
が多かった。宿で物を盗まれることも数度に及んだ。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
全く想像のほかと言わなければならないが——この
旅人
(
りょじん
)
には相当のあたりがついていると見えて、さのみ臆する模様もなく、道に迷うている者の姿とも見えず、ほぼ白骨温泉場の道をたどりたどって
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
雲から吐出されたもののように、坂に
突伏
(
つっぷ
)
した
旅人
(
りょじん
)
が一人。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
汝
(
てまえ
)
なぞを剥いでも仕様がないが、汝は馬を引いてるんだから、
偶
(
たま
)
には随分多分の金を持ってるよい
旅人
(
りょじん
)
が、
佐原
(
さはら
)
や
潮来
(
いたこ
)
辺
(
あたり
)
から出て来るから、汝其の金のありそうな客を見たら
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
竜之助は、またも
旅人
(
りょじん
)
の心になりました。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
口元の締った
美
(
い
)
い男で、其の側に居るのは女房と見え、二十七八の女で、
頭髪
(
あたま
)
は達磨返しに結び、
鳴海
(
なるみ
)
の
単衣
(
ひとえ
)
に黒繻子の帯をひっかけに締め、一杯飲んで居る夫婦
連
(
づれ
)
の
旅人
(
りょじん
)
で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
猫の
額
(
ひたえ
)
のような
家
(
うち
)
だが売って、其の金子を路用として日光辺の
知己
(
しるべ
)
を頼って
行
(
ゆ
)
く途中、幸手の宿屋で
相宿
(
あいやど
)
の
旅人
(
りょじん
)
が熱病で悩むとて療治を頼まれ、其の脉を取れば運よく全快したが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私も
種々
(
いろ/\
)
悪い事をした揚句、一度出家はしたが路銀に困っている処へ通り合せた親子連の
旅人
(
りょじん
)
小金原の観音堂で病に苦しんで居る様子だから、此の宗觀
様
(
さん
)
をだまして薬を買いに遣った跡で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
年は二十七位だが、
何
(
ど
)
うしても廿三四位としか見えないという
頗
(
すこぶ
)
る
代物
(
しろもの
)
を見るよりも、伴藏は心を動かし、二階を下りて此の
家
(
や
)
の亭主に其の女の
身上
(
みのうえ
)
を聞けば、さる頃夫婦の
旅人
(
りょじん
)
が此の家へ泊りしが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“旅人”で始まる語句
旅人宿
旅人体
旅人根性
旅人風体
旅人用手形帳