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新米
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しんまい
ふりがな文庫
“
新米
(
しんまい
)” の例文
「僕はこいつを知っている。この山内に野宿している
新米
(
しんまい
)
の子持ち乞食だ。あの洋服を着せられているのは、こいつの子供なんだよ」
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
とその店の女中のうちで一ばんの
新米
(
しんまい
)
、使いはしりをつとめていた眼のすずしい十五六歳の女の子に、そう言って元気をつけてやった。
狂言の神
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
眼を開いて見るとタッタ今噂をしていた柳井副院長が、
新米
(
しんまい
)
らしい看護婦を二人従えて、ニコニコしながら近づいて来た。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
もっともだれでも、いわば
新米
(
しんまい
)
としてそういう機会をつかまえるだけの心の落ちつきをもっているとは限りませんけれど。
城
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
古来多くの
新米
(
しんまい
)
の
山姥
(
やまうば
)
、すなわちこれから自分の述べたいと思う山中の狂女の中には、何か今なお不明なる原因から、こういう錯覚を起こして、
欣然
(
きんぜん
)
として自ら進んで
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
清水君が一日
先
(
せん
)
を越す勘定になる。日を争ってまで招いてくれるのは嬉しかった。
新米
(
しんまい
)
の僕は
故参
(
こさん
)
の御機嫌を損じたくない。会社の帰りを清水君の新家庭へついて行った。
冠婚葬祭博士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
おまけに、わたしのことを、友田が、こういう風に、いうとるということを聞きました——玉井金五郎の奴、このごろ、若松に来た
新米
(
しんまい
)
の癖して、太い料簡の
横道者
(
おうどうもん
)
じゃ。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
おまけに極く
新米
(
しんまい
)
の私は、そんな事に全然無知だつたので、少し訊ねて見たかつたのだが、相手の機嫌を幾らか損じたらしい際でもあり、傍にゐる島民巡警への顧慮も手傳つて
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
どうした訳かと聞いてみるとまだ
新米
(
しんまい
)
だそうである。まだ新米にさえもならない自分の顔がその日どんなであったかは自分には分らない。疲れはしないかと三人から度々聞かれた。
ゴルフ随行記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この生ける墓場の
新米
(
しんまい
)
である雲霧は、初めのうちはそれを妙に思っていましたが、日が経つに従って、身をうごかすことも、考えることも嫌になって、まったく話をする意慾などは
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三十五万石の彦根へ行け、五十五万五千石の紀州へ行け、大阪へ出たら
鴻池
(
こうのいけ
)
、住友——その他、この近国には江戸旗本の領地が多い、
新米
(
しんまい
)
の胆吹出来星王国なんぞは見のがせ見のがせ
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
なんでも、校長になれない男先生の教師としての最後のつとめと、
新米
(
しんまい
)
の女先生が苦労のしはじめを、この
岬
(
みさき
)
の村の分教場でつとめるのだという
噂
(
うわさ
)
もあるが、うそかほんとかはわからない。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
彼等の方でも
新米
(
しんまい
)
の周平を面白半分に引廻した。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「
新米
(
しんまい
)
殿、ひと稽古たのむ」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
おまけに今日の奴は知らない奴だったが、
新米
(
しんまい
)
と見えて、
矢鱈
(
やたら
)
に小面倒な文句ばかり並べやがったもんだからね。
焦点を合せる
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
新米
(
しんまい
)
らしいお囃しのおばさんは、これもやっぱり酔っぱらっていて、
猥褻
(
わいせつ
)
に笑いながら、調子を合せた。
踊る一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
おまけにごく
新米
(
しんまい
)
の私は、そんな事に全然無知だったので、少し訊ねて見たかったのだが、相手の機嫌を幾らか損じたらしい際でもあり、傍にいる島民巡警への顧慮も手伝って
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そうしているうちにいつのまにか一通りの
新米
(
しんまい
)
ファンになりおおせたようである。
映画時代
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
李逵もまた、
新米
(
しんまい
)
の味方の一人など、ふり返ってもいなかった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「でも、
新米
(
しんまい
)
じゃろ」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
しかし、賊が発明したからと云って、警察がこれを利用して悪いという道理はありません。近年はわれわれのような
新米
(
しんまい
)
警官でも、針金でドアをひらく技術を教えられているんですよ。
月と手袋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
若い、
新米
(
しんまい
)
の主人に対する職工たちの侮辱と、
冷罵
(
れいば
)
とを予期させられつつ……。
怪夢
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一目で
新米
(
しんまい
)
とわかる身なりから同化しようとしたものだった。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
声の波の形が整わぬので
新米
(
しんまい
)
という事が分る。
窮理日記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
新米
(
しんまい
)
の赤井はうすきみ悪そうに、キョロキョロあたりを見まわしています。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
民蔵
(
たみぞう
)
民蔵、
新米
(
しんまい
)
の民蔵はどうしたッ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「うぬ。
新米
(
しんまい
)
の卒の分際で」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
靄助
(
もやすけ
)
ぐらいな
新米
(
しんまい
)
なんで。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“新米”の意味
《名詞》
(context、food)その年に収穫された米。
(context、slang)新しく組織類に所属した人。新人。
(出典:Wiktionary)
“新米(新米と古米)”の解説
新米と古米(しんまいとこまい)は、その年に収穫された米と、前年に収穫された米。
同様に、前々年に収穫された米を古古米・古々米(ここまい)、以下同様に、古古古米・古々々米(こここまい)、古古古古米・古々々々米(ここここまい)と、古(こ)を収穫した年から現在までの年数分呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“新”で始まる語句
新
新造
新聞
新手
新橋
新羅
新宿
新道
新田
新嘉坡