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『窮理日記』
ふりがな文庫
『
窮理日記
(
きゅうりにっき
)
』
十日動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊へ入れて干してある。秋の蠅が二、三羽止ってやや寒そうに羽根を動かしている。 十一日垣にぶら下がっていた南瓜がいつの間にか垂れ落ちて水引の花へ尻をすえている。我等が祖先のニュー …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「ホトトギス 第四巻第一号」1900(明治33)年10月10日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
南瓜
(
かぼちゃ
)
坩堝
(
るつぼ
)
新米
(
しんまい
)
水引
(
みずひき
)
灰吹
(
はいふき
)
眩
(
まぶ
)
眼瞼
(
まぶた
)
笊
(
ざる
)
蜻蜓
(
とんぼ
)
蠅
(
はえ
)
雪隠
(
せっちん
)
鴉
(
からす
)