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文覚
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もんがく
ふりがな文庫
“
文覚
(
もんがく
)” の例文
旧字:
文覺
文覚
(
もんがく
)
とかいって、
去年
(
こぞ
)
の秋、熊野権現に、百日
荒行
(
あらぎょう
)
の誓願を立てて、毎日、
那智
(
なち
)
の滝つぼで、滝に打たれていたとか、申すことですが
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
荒法師の
文覚
(
もんがく
)
が、西行を、きざな奴だ、こんど
逢
(
あ
)
ったら殴ってやろうと常日頃から言っていた癖に、いざ逢ったら、どうしても自分より強そうなので
花吹雪
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
後の高尾の
文覚
(
もんがく
)
だの、
黄蘗
(
おうばく
)
の
鉄眼
(
てつげん
)
だのは、仕事師であるが、寂心は寂心であった。これでも別に悪いことは無い。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
謀叛僧
文覚
(
もんがく
)
が
荒行
(
あらぎょう
)
をやった
那智
(
なち
)
の
大瀑
(
おおだき
)
が
永久
(
えいきゅう
)
に
漲
(
みなぎ
)
り落つ処、
雄才
(
ゆうさい
)
覇気
(
はき
)
まかり違えば
宗家
(
そうか
)
の天下を
一
(
ひと
)
もぎにしかねまじい
南竜公
(
なんりゅうこう
)
紀州
(
きしゅう
)
頼宣
(
よりのぶ
)
が虫を抑えて居た処
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その一人は佐藤
義清
(
のりきよ
)
、もう一人は遠藤
盛遠
(
もりとお
)
である。義清は二十三歳、盛遠は十八歳で剃髪した。前者は一所不住の歌人
西行
(
さいぎょう
)
、後者は高雄神護寺の荒行者
文覚
(
もんがく
)
である。
西行の眼
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
文覚
(
もんがく
)
さへ恐れさせた
西行
(
さいぎやう
)
ほどの肉体的エネルギイのなかつたことは確かであり、やはりわが子を縁から蹴落した西行ほどの神経的エネルギイもなかつたことは確かであらう。
続芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
文覚
(
もんがく
)
上人が、頼朝に源家再興の旗印を上げさせるきっかけをつくったという、例の義朝の
髑髏
(
しゃりこうべ
)
は、実は偽物であった。唯、頼朝に謀叛心を起させようという、上人の計略であったのだ。
現代語訳 平家物語:12 第十二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
むかし
文覚
(
もんがく
)
と称する一傲客、しばしが程この俗界を騒がせたり。
心機妙変を論ず
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
佐殿
(
すけどの
)
に
文覚
(
もんがく
)
鰒
(
ふぐ
)
をすゝめけり
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
奈古谷寺
(
なごやじ
)
の配所にいた僧の
文覚
(
もんがく
)
である。その前後について来る武士は、目代の役人らしく、何か、馬上へ話しかけたりしている。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文覚
(
もんがく
)
の荒行
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
この金的は、よも
外
(
はず
)
れてはいまい——というように、自信をもった
眸
(
ひとみ
)
で、
文覚
(
もんがく
)
は、じいっと、相手の顔いろを見る。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鈴
(
れい
)
を、ふところに入れて、その
懐中
(
ふところ
)
から、
文覚
(
もんがく
)
は、何やら、
紙屋紙
(
かみやがみ
)
に書いた一連の
反故
(
ほご
)
を取り出した。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
文覚
(
もんがく
)
文覚」追っても、叱っても、群衆はついてゆくのである。その
埃
(
ほこり
)
と、
潮
(
うしお
)
に巻きこまれて、範綱、宗業のふたりも、いつか、檻車のまぢかに押されて、共にあるいている。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
僧
(
そう
)
・
文覚
(
もんがく
)
(もと院の
武者所
(
むしゃどころ
)
の出身)若年、人妻に恋し、あやまって恋人の
袈裟
(
けさ
)
を斬り、青年期の関門につまずいたが、
沙門
(
しゃもん
)
に入って、那智の滝でいくたびとなく自虐的な修業をとげ
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もしやご僧は、
文覚
(
もんがく
)
殿ではありませんか」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“文覚”の解説
文覚(もんがく、生没年不詳『デジタル版 日本人名大辞典+Plus』では、生年を保延5年(1139年)、没年を建仁3年7月21日(1203年8月29日)とする)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士・真言宗の僧。父は左近将監茂遠(もちとお)。俗名は遠藤盛遠(えんどうもりとお)。文学、あるいは文覚上人、文覚聖人、高雄の聖とも呼ばれる。弟子に上覚、孫弟子に明恵らがいる。
(出典:Wikipedia)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“文覚”で始まる語句
文覚上人
文覚勧進帳
文覚発心
文覚被流