“紙屋紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんやがみ75.0%
かみやがみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この竹取の絵は巨勢こせ相覧おうみの筆で、ことば書きは貫之つらゆきがしている。紙屋紙かんやがみ唐錦からにしきの縁が付けられてあって、赤紫の表紙、紫檀したんの軸で穏健な体裁である。
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それは見る人の感動した涙も添って流れる気のする墨蹟ぼくせきで、いつまでも目をお放しになることができないのであったが、また日本製の紙屋紙かんやがみの色紙の
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
れいを、ふところに入れて、その懐中ふところから、文覚もんがくは、何やら、紙屋紙かみやがみに書いた一連の反故ほごを取り出した。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かしこまりました」座主の慈円じえん僧正は、そういってから後も、しばらくとばりの蔭の机にって、紙屋紙かみやがみを五、六枚じてある和歌の草稿に眼をとおしていた。それが済むと、何やら消息を書いて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)