紙屋紙かみやがみ)” の例文
れいを、ふところに入れて、その懐中ふところから、文覚もんがくは、何やら、紙屋紙かみやがみに書いた一連の反故ほごを取り出した。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かしこまりました」座主の慈円じえん僧正は、そういってから後も、しばらくとばりの蔭の机にって、紙屋紙かみやがみを五、六枚じてある和歌の草稿に眼をとおしていた。それが済むと、何やら消息を書いて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)