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敗北
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はいぼく
ふりがな文庫
“
敗北
(
はいぼく
)” の例文
人の噂に
味方
(
みかた
)
の
敗北
(
はいぼく
)
を聞く
毎
(
ごと
)
に、
無念
(
むねん
)
さ、もどかしさに耐へ得ず、雙の腕を
扼
(
やく
)
して
法體
(
ほつたい
)
の今更變へ難きを恨むのみ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
さしも
強情
(
ごうじょう
)
な
穴山梅雪
(
あなやまばいせつ
)
も、
論
(
ろん
)
より
証拠
(
しょうこ
)
、
民部
(
みんぶ
)
のことばのとおり、味方がさんざん
敗北
(
はいぼく
)
となってきたのを見て、もうゆうよもならなくなったのであろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大氣焔
(
だいきえん
)
で
以
(
もつ
)
て
威張
(
ゐば
)
り
散
(
ち
)
らされるので、
品川軍
(
しながはぐん
)
は
散々
(
さん/″\
)
の
敗北
(
はいぼく
)
。
文海子
(
ぶんかいし
)
が
歸
(
かへ
)
りに
寄
(
よ
)
つて
呉
(
く
)
れといふのも
聽
(
き
)
かず、
望蜀生
(
ぼうしよくせい
)
を
連
(
つ
)
れて、せツせと
歸
(
かへ
)
り
支度
(
じたく
)
した。ぷツぷツ
憤
(
おこ
)
つてゞある。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
生存競争の
戦闘
(
たたかい
)
に於て、彼等は常に
寄手
(
よせて
)
である。唯進んで
撃
(
う
)
ち而して取ればよいのである。守ると云うは、有つ者の事である。守ると云うは、已に其第一歩に於て
敗北
(
はいぼく
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
他人を
踏台
(
ふみだい
)
としたり甚だしきは友人までも売って位地を
占
(
し
)
めんとしたら、これまた勝利にあらずして
敗北
(
はいぼく
)
なりと
心得
(
こころえ
)
、よし名を挙げるにしても、
卑劣
(
ひれつ
)
な
賤
(
いや
)
しき方法によりて得たならば
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
「まだ納まりやしません。見るに見兼ねてお隣の浪人者が仲裁に入つたが、足が惡くて
埒
(
らち
)
があかないのに、ケチ兵衞の女房お百は手が早いから、したゝかに引つ掻かれて、大澤傳右衞門
敗北
(
はいぼく
)
は大笑ひでせう」
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此の根氣くらべは、遂に父子爵の
敗北
(
はいぼく
)
となツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
このふたりの
論争
(
ろんそう
)
も、
綿密
(
めんみつ
)
な
築城法
(
ちくじょうほう
)
のことから
意見
(
いけん
)
が
衝突
(
しょうとつ
)
し、
城
(
しろ
)
の
間道埋設
(
かんどうまいせつ
)
の
要点
(
ようてん
)
で、かなり
論争
(
ろんそう
)
に火花をちらし合ったが、ついに八
車
(
しゃ
)
流
(
りゅう
)
の
敗北
(
はいぼく
)
となって、
月花流
(
げっかりゅう
)
の
熊本方
(
くまもとがた
)
では
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この点に意を留めたなら世間でかれこれいう
勝敗
(
しょうはい
)
などのために心を動かすことなく、勝っても笑わず、負けても泣かず、勝利のために誇らず、
敗北
(
はいぼく
)
のために
歎
(
なげ
)
かず、心つねに平々
坦々
(
たんたん
)
として
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
かれがここへ
馳
(
か
)
けつけてきたのは、
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
の
遠矢
(
とおや
)
の
敗北
(
はいぼく
)
がなんとも、ふしんな負けかたであり、
解
(
げ
)
しかねる
点
(
てん
)
が
多々
(
たた
)
あるので、
徳川方
(
とくがわがた
)
の勝ちと
叫
(
さけ
)
んだ
検証
(
けんしょう
)
の
一火
(
いっか
)
や
目付役
(
めつけやく
)
の者に
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“敗北”の意味
《名詞》
敗 北(はいぼく)
負けること。
(出典:Wiktionary)
敗
常用漢字
小4
部首:⽁
11画
北
常用漢字
小2
部首:⼔
5画
“敗北”で始まる語句
敗北者