おせ)” の例文
南風でも北風でも消えねえって自慢して売るだ、点けてしまったあとは、手でおせえて置けば何日いつでも御重宝ごちょうほうだって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お光は聞ず兎にも角にも御奉行所へうつたへ出て御調しらべを願うた時は必ず證據しようこ人と成て給はれ忠兵衞殿とねんおせども忠兵衞は茫然ばうぜんとしてこたへもなく我が家へこそは立歸りぬお光はせがれ道之助にも其次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わしが何も手出し仕たじゃアねえのに、おせえるの斬るのと此処にいる人が云うなア分んねえ、とがも報いもえものを殿様が手出しいして、槍で突殺つッころすと云うだから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御頼み申すと云にぞお勇は彌々いよ/\にのり然樣さうならば先方むかうはなしてウンと云時は御變替へんがへなりません其所そこを御承知で御座りますかとねんおせば重四郎何が扨武士に二ごんは御座りませんと云ふにぞお勇はそれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
角「今此の娘子むすめっこが身い投げようとして、留めてもかねえから此処こけえ来て手伝っておせえてくれ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
胡坐あぐらをかゝせて膝でおせえるのだ、自分の胸の処へ仏様の頭を押付おっつけて、肋骨あばらぼねまで洗うのだ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
作「よせ、口をおせえちゃアいけねえ、エ、おいお賤さん、其の爪をおれがに喰えって、誰が爪エ食う奴が有るもんかてえと、己が口へおッぺし込んだゞ、そりゃアまア宜えが、おめえ薬鑵を」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
新「冗談云うな、喋ると口をおせえるぞ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)