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投落
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なげおと
こは
好き物を見付けつと、なほ隠れて車を
遣り過し、
閃りとその上に飛び乗りて、積みたる
肴をば音せぬやうに、少しづつ
路上に
投落すを、牛飼は少しも心付かず。
桂木は
投落されて横になつたが、死を
極めて
起返るより先に、これを見たか婦人の念力、
袖の
折目の正しきまで、下着は起きて、何となく、我を
見詰むる
風情である。
迂濶に叫ぶと、
其声を
便宜に
何処からか岩石を
投落される危険を
懼れたからである。
曾てイスラエルの王アハブが隣の民の葡萄園を貪り、
后イゼベル夫の為に
謀つて其民を殺して葡萄園を奪ひ、其
報としてイゼベルは後王宮の窓より
投落され、犬其肉を
食ひしと伝へらるゝ所。
座頭むくと
起直つて、
腹を
立て、
道端にあつて
往来の
障なりと、二三十
人ばかりにても
動かしがたき
大石の
角に
手をかけ、
曳やつといふて
引起し、
目より
高くさし
上げ、
谷底へ
投落す。