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もどり
さるゝも
嫌さに
默止居れば
駕籠舁共は夫婦に向ひもし旦那
戻駕籠ゆゑ
御安直參りやす
何卒お
乘なされといひけるに浪人夫婦は是を
竹の
埒結ひたる
中に、
三四人土をほり
居るあたりにて、
路も
分らずなりしが、
洋服着たる
坊ちやん
二人、
學校の
戻と
見ゆるがつか/\と
通るに
頼母しくなりて、
後をつけ
... そこでお話は後へ
戻ますが、腸の病気は多く何から起りましょう」中川
行ける後から旦那々々馬を取つせへ安價く乘せへ
戻だから
酒代だと云を
簪をまだささず、
黒繻子の襟の
白粉垢の冷たそうな、かすりの不断着をあわれに着て、……
前垂と帯の間へ、古風に
手拭を
細く挟んだ
雛妓が、殊勝にも、お
参詣の
戻らしい……
急足に、つつッと出た。