“もどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.1%
戻路14.3%
房路14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たけらちひたるなかに、三四人さんよにんつちをほりるあたりにて、みちわからずなりしが、洋服やうふくたるばうちやん二人ふたり學校がくかうもどりゆるがつか/\ととほるに頼母たのもしくなりて、あとをつけ
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
戻路もどりにはせめてもと存じまして、長屋の位置を見がてら、その家紋を読んでまいりましたが、だいたい表通りに向った一棟ひとむねと、南側に添うた一棟と、総長屋は二棟に別れておりまして
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
(ついでながら、勘平のこの書状は、江戸における赤穂浪士の動静を知る貴重な材料として、今に伝わっている)「だが、戻路もどりにはちょっとよそへ廻るつもりだから、少しおそくなるがいいか」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
相手の言うままにしたためた上、自分もあちらの方面に所用があるから、何なら私が届けて進ぜましょう、御返事があるようならまた房路もどりにと、うまく言って使者つかいまで請合ってきた。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
恰もはりもどりの如く、薔薇の刺の如く、人をして右せんとすれば右する能はざらしめ、左せんとすれば左する能はざらしむるものであるが、此が一回轉して暴ぶ氣になれば、狠毒苛辣を極めて
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)