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悪口
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あくこう
ふりがな文庫
“
悪口
(
あくこう
)” の例文
旧字:
惡口
わたくしはあまりのもどかしさに、よくないことと
知
(
し
)
りながらもツイ
神様
(
かみさま
)
に
喰
(
く
)
ってかかり、さんざん
悪口
(
あくこう
)
を
吐
(
つ
)
いたことがございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼女は最初僕の言葉を悪魔の
呪詛
(
のろい
)
だと怖がった。けれど間も無く其奴を喜ぶようになった。一体人間というものは
他人
(
ひと
)
の
悪口
(
あくこう
)
を好むものだ。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「どんなに
悪口
(
あくこう
)
を
吐
(
つ
)
かれようと、一向腹は立ちません。こちらは堪忍の四五字を心得てゐますからな。」
茶話:08 大正十五(一九二六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「何となれば彼は終始一貫、
芥川竜之介
(
あくたがはりゆうのすけ
)
の小説が出ると、勇ましい
悪口
(
あくこう
)
を云ひ続けた。……」
LOS CAPRICHOS
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
間抜に背のたかい大人のやうな面をしてゐる団子屋の
頓馬
(
とんま
)
が、
頭
(
かしら
)
もあるものか
尻尾
(
しつぽ
)
だ尻尾だ、豚の尻尾だなんて
悪口
(
あくこう
)
を言つたとさ、己らあその時
千束様
(
せんぞくさま
)
へねり込んでゐたもんだから
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
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人物評論でいかなる好人物でもちょっとくさした句があると、彼はすぐに
圏点
(
けんてん
)
をつける。人の
悪口
(
あくこう
)
を書くのがいいと思っているので、そういう句があると「
翻天妙手
(
ほんてんみょうしゅ
)
、衆と同じからず」
狂人日記
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
真面目
(
しんめんもく
)
ならざる
宗教家
(
しふけうか
)
とは、
直接
(
ちよくせつ
)
間接
(
かんせつ
)
に
外国
(
ぐわいこく
)
伝道
(
でんだう
)
会社
(
ぐわいしや
)
の
補助
(
ほじよ
)
に
与
(
あづ
)
かり居りながら
外国
(
ぐわいこく
)
宣教師
(
せんけうし
)
を
悪口
(
あくこう
)
批難
(
ひなん
)
するものなり、
社界
(
しやかい
)
の
先導者
(
せんだうしや
)
を以て自ら
任
(
にん
)
じ居りながら
社界
(
しやかい
)
に
引摺
(
ひきづ
)
られつゝ行くものなり
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
陰で同役が
万年平番士
(
まんねんひらばんし
)
の玄蕃殿と
悪口
(
あくこう
)
をたたいた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
だってお嬢さん、こんな言葉は、人間が少しく昂奮すると、普通云う平凡な
悪口
(
あくこう
)
ですよ。特に殺伐な西班牙ではね……ですから私も唯何気なく、常識でそう申したばかりです。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかも彼は生きたか死んだか、
未
(
いまだ
)
に
行方
(
ゆくへ
)
が判然しない。中には彼の
悪口
(
あくこう
)
が、余りに人を傷けた為め暗殺されたのだと云ふものもある。(四)彼の著書には十二巻の全集がある。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「いや、信じなさらない、その証拠にはいつもマリヤ様の
悪口
(
あくこう
)
を言うてゐなさる。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
作家 そんな物を
載
(
の
)
せるのは愚ぢやありませんか? 読者に気の毒なのは
勿論
(
もちろん
)
ですが、雑誌の為にも損になるでせう。
羊頭
(
やうとう
)
を
掲
(
かか
)
げて
狗肉
(
くにく
)
を売るとでも、
悪口
(
あくこう
)
を云はれて御覧なさい。
売文問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それに鉄也という人間が、社交上手で愛嬌があり、聡明でもあり義侠的でもあり、要するに立派な紳士だったので、尊敬こそすれ
悪口
(
あくこう
)
などは、誰もが云わなかったということです。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「八
度
(
たび
)
産褥
(
さんじよく
)
で生命懸けの目に逢つた女は、ちつとやそつとの
悪口
(
あくこう
)
は利きませんよ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
痩せてゐるだけに女将の脂ぎつた顔を見ると、つい胸が悪くなつて、
悪口
(
あくこう
)
の二つ三つを投付けた。すると女将はいきなり大きな
掌面
(
てのひら
)
でもつて収税吏の
横
(
よこ
)
つ
腹
(
ぱら
)
を押へてぐつと締めつけた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
画かきはこんな
悪口
(
あくこう
)
を聞いても、案外平気だつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“悪口”の意味
《名詞》
他人のことを悪く言い、貶すこと。
悪態をつくこと。
(出典:Wiktionary)
“悪口”の解説
悪口(わるくち、わるぐち)とは、他人のことを悪くいうこと、貶すこと、悪態をつくこと。古語の悪口(あっこう)は、言葉によって他人の名誉などを傷つける行為、もしくはそれによって成立する犯罪で、中世の日本では規制された。
(出典:Wikipedia)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“悪口”で始まる語句
悪口雑言
悪口家