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きっと
ふりがな文庫
“
必然
(
きっと
)” の例文
「さあ、この子は考えることが上手だから
必然
(
きっと
)
先生にでもなるかもしれない。——ね。お前そう思わないかい。」と母は言った。
幼年時代
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
「ああ、妾が
必然
(
きっと
)
連れて来て見せるから、
温順
(
おとなし
)
くして待ってお
在
(
いで
)
。え、それでも
忌
(
いや
)
かえ。ねえ、お葉さん、
確乎
(
しっかり
)
返事をお
為
(
し
)
よ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お徳はお源がどんな顔をして現われるかと内々待ていたが、
平常
(
いつ
)
も夕方には
必然
(
きっと
)
水を汲みに来るのが姿も見せないので不思議に思っていた。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
定
(
さだ
)
めて
腐
(
くさ
)
りかけてゐるであらうし、また
眞夜中
(
まよなか
)
の
幾時
(
いくとき
)
かは
幽靈
(
いうれい
)
も
出
(
で
)
るといふ……えゝ、どうしょう、
目
(
め
)
が
覺
(
さ
)
めたら?……
厭
(
いや
)
らしい
其
(
その
)
臭
(
にほひ
)
と、
聞
(
き
)
けば
必然
(
きっと
)
狂亂
(
きちがひ
)
になるといふ
彼
(
あの
)
曼陀羅華
(
まんだらげ
)
を
根
(
ね
)
びくやうな
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
必然
(
きっと
)
餓鬼
(
がき
)
が
着
(
き
)
たのだ何か食うと
直
(
す
)
ぐ治ると云って、
持
(
もっ
)
ている
饅頭
(
まんじゅう
)
を
呉
(
く
)
れた、僧は
悦
(
よろこ
)
んで一ツ
食
(
くっ
)
たが、
奈何
(
いか
)
にも不思議、気分が平常に復してサッサッと歩いて無事に登山が出来たと話した事があった
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
▼ もっと見る
「東京の
倅
(
せがれ
)
の方から一昨日手紙が参りまして、冬子の婚礼に
就
(
つい
)
て来月初旬には
必然
(
きっと
)
帰って来ると云うことでした。」と、お政が
先
(
ま
)
ず口を切った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「そんなら
何故
(
なぜ
)
お前さん月の
中
(
うち
)
十日は
必然
(
きっと
)
休むの? お前さんはお酒は
呑
(
のま
)
ないし外に道楽はなし満足に仕事に出てさえおくれなら
如斯
(
こんな
)
貧乏は仕ないんだよ。——」
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「入れてあげますとも、お母さんにも言って
必然
(
きっと
)
そうしてあげますよ。僕はうそは
吐
(
つ
)
きませんよ。」
音楽時計
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
ここへ倅が帰って来ると
不可
(
いけ
)
ませんから……。
彼児
(
あれ
)
は正直者ですから、
他
(
ひと
)
から
嫌疑
(
うたがい
)
を受けて
家捜
(
やさが
)
しをされたなどと聞くと、
必然
(
きっと
)
憤
(
おこ
)
るに相違ありませんから……。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「あれがよくお宅の前の……そう、ちょうどこの辺に佇っていることが多いものですからね、どういう訳なんですか、ふいにいないと
必然
(
きっと
)
此処に立っているんですよ。」
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
長助どんに相談したら
必然
(
きっと
)
若旦那に訴えるに相違ない。そうなると、
妾
(
わたし
)
は生証人に曳き出される。お内儀さんやお久どんはそんなことを頼んだ
記憶
(
おぼえ
)
はないと云うに決っている。
黄八丈の小袖
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そういう仕事はやっても
必然
(
きっと
)
努まらなかった。
或る少女の死まで
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
“必然”の意味
《名詞》
必 然(ひつぜん)
必ずそのようになること。
(出典:Wiktionary)
必
常用漢字
小4
部首:⼼
5画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“必然”で始まる語句
必然的條件