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当
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あたり
ふりがな文庫
“
当
(
あたり
)” の例文
旧字:
當
内々その予言者だとかいうことを御存じなり、外に
当
(
あたり
)
はつかず、
旁々
(
かたがた
)
それでは、と早速
爺
(
じじい
)
をお頼み遊ばすことになりました。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
たしかに江戸の水を使っているとの目安以外、富五郎の所在はそれこそ天狗の巣のように
皆目
(
かいもく
)
当
(
あたり
)
が立たなかった。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
余輩
(
よはい
)
常に思うに、今の諸華族が様々の仕組を
設
(
もう
)
けて様々のことに財を費し、様々の
憂
(
うれい
)
を
憂
(
うれえ
)
て様々の
奇策
(
きさく
)
妙計
(
みょうけい
)
を
運
(
めぐ
)
らさんよりも、むしろその財の
未
(
いま
)
だ
空
(
むな
)
しく
消散
(
しょうさん
)
せざるに
当
(
あたり
)
て
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
公費患者は一ヶ月の食料が一人
当
(
あたり
)
三円というので、
殆
(
ほと
)
んど残飯だけを食わされていたらしい。
母
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
故に一篇の詩に対する解釈は人各或は見を異にすべく、要は只類似の心状を喚起するに在りとす。例へば本書一〇二頁「
鷺
(
さぎ
)
の歌」を誦するに
当
(
あたり
)
て読者は種々の解釈を試むべき自由を有す。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
好
(
い
)
い
籤
(
くじ
)
にお
当
(
あたり
)
なさるわ。物欲しげに
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
要こそあれ滅多
当
(
あたり
)
に
拳
(
こぶし
)
を廻して、砂煙の
渦
(
うずま
)
くばかり、くるくる舞して働きながら、
背後
(
うしろ
)
から割って出て、柳屋の
店頭
(
みせさき
)
に
突立
(
つった
)
った、
蚰蜒眉
(
げじげじまゆ
)
の、
猿眼
(
さるまなこ
)
の、
豹
(
ひょう
)
の額の、
熟柿
(
じゅくし
)
の
呼吸
(
いき
)
の、蛇の舌の
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気の弱いことをいうもんじゃあない、私はこれから加州へ行って、少し心
当
(
あたり
)
があるんだし、あそこへは先へ行って待合わせている者がある。そうしちゃあいられないんだから、また逢おうよ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“当”を含む語句
当時
見当
当然
本当
当家
当麻
相当
心当
当地
胸当
当麻語部
日当
弁当
至当
当初
当今
当方
当世
正当
面当
...