“猿眼”の読み方と例文
読み方割合
さるまなこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドンと下りざまにおおき破靴やぶれぐつぐるみ自転車をずるずるといて寄ったは、横びしゃげて色の青い、猿眼さるまなこの中小僧。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
振舞ふるまひ小遣こづかひなど與へて喜ばせ聲をひそめつゝ其方そなたの主人の娘お高殿に我等われら豫々かね/″\こゝろかくる所お高殿も氣のある容體ようすなれども御母殿おふくろどの猿眼さるまなこをして居る故はなし出來難できがたければ貴樣に此文をわたあひだ能々よく/\人目ひとめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
小児等は同じように顔を合せて、猿眼さるまなこに、猫の目、上り目、下り目、団栗目どんぐりめ、いろいろなのがぱちくるのみ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)