ひど)” の例文
その御心配は御道理ごもっともですが、外から何様どんな物が打付ぶッつかっても釘の離れるようなことア決してありませんが中からひどく打付けては事によると離れましょう
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
丈長たけなが掛けて、銀の平打のうしろざし、それしゃ生粋きっすいと見える服装みなりには似ない、お邸好やしきごのみの、鬢水びんみずもたらたらと漆のようにつややかな高島田で、ひどくそれが目に着いたので、くすんだお召縮緬めしちりめん
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大明神まゆしわめてちょいとにらんで、思い切ってひどく帚で足をぎたまう。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
御連おつれなされて是から四里八町は餘程よほど夜に入ります殊に此熊谷くまがい土手どては四里八町と申ても餘程丁數がのび五里の餘は必ず御座り升夫に惡ひ土手にて機々をり/\旅人が切られたりあるひは追剥おひはぎ出會であひひどいめに逢事ありてまこと物騷ぶつさうゆゑ何れにも今晩は此熊谷宿へ御宿おとまりあつて明朝は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文「上っても腕は利かん、逆に捻って胴を下駄でひどて、手足をくじいて置いたから這い上って帰るだろう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸「ひどいお癪だねえ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)