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庭葢
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にはぶた
勘次は
態と
卯平へ
見せつける
樣に
其の
夜塒に
就いた
時其の
鷄を
籠に
伏せて、
戸口の
庭葢の
上に三
日も四
日も
置いたのであつた。
おつぎは
庭葢の
上に
筵を
敷いて
暖かい
日光に
浴しながら
切干を
切りはじめた。
大根を
横に
幾つかに
切つて、
更にそれを
竪に
割つて
短册形に
刻む。
卯平は
清潔好なのでむつゝりとしながら
獨で
居る
時には
草箒で
土間の
軒の
下を
掃いては
鷄が
足の
爪で
掻き
亂した
庭葢の
周圍をも
掃きつけて
置いた。