川崎かはさき)” の例文
大評判おほひやうばん怪窟くわいくつ※それは、東京とうきやう横濱よこはまとの中間ちうかんで、川崎かはさきからも鶴見つるみからも一らずのところである。神奈川縣橘樹郡旭村大字駒岡村かながはけんたちばなごほりあさひむらおほあざこまおかむら瓢簟山ひようたんやま東面部とうめんぶ其怪窟そのくわいくつはある。
……さびしいにつけ、陰氣いんきにつけ、隨所ずゐしよ停車場ステエシヨンともしびは、夜汽車よぎしやまどの、つきでもはなでもあるものを——こゝろあての川崎かはさき神奈川かながはあたりさへ、一寸ちよつとだけ、汽車きしやとまつたやうにおもふまでで
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高僧頭巾こそづきん肩掛かたかけひきまとひ、良人つまきみもろとも川崎かはさき大師だいし參詣さんけいみちすがら停車塲ていしやば群集くんじゆに、あれは新橋しんばしか、何處どこのでらうとさゝやかれて、奧樣おくさまともはれぬるながられをあさからずうれしうて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
義母おつかさん川崎かはさききました。』
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)