するど)” の例文
ひくくて眉毛まゆげまなこするどく其上に左の目尻めじり豆粒程まめつぶほどの大きな黒子ほくろが一つあり黒羽二重はぶたへ衣物きものにて紋は丸の中にたしか桔梗ききやうと言れてお金は横手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
稜角のするどい破片岩の露出が尾根を「窓」状にっている場所も二、三ヶ所あった。それでも藪よりは此方がはるかに楽である。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
天に二つの日を掛けたるがごとし、ならべるつのするどにして、冬枯れの森のこずえに異ならず、くろがねの牙上下にちごふて、紅の舌ほのおを吐くかと怪しまる、もし尋常よのつねの人これを見ば、目もくれ魂消えて
如何でも女房に爲ねば成らぬと居丈高ゐだけだが辯舌べんぜつするど演立のべたてたるの當然に忠兵衞は一も出ず首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
にぎり目ばたきもひかへたりお花吾助の二人は右に拂へば左に支へ一上一下と祕術ひじゆつを盡して踏込々々ふみこみ/\たゝかふ程に吾助は名を得し曲者くせものなりお花は心たけく勇めども流石さすが女のかなしさはするどき吾助のやいば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)