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寸法
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すんぽう
ふりがな文庫
“
寸法
(
すんぽう
)” の例文
その上前にも云った通り、
夜
(
よ
)
は深いし風も出ている、——わたしの商売にとりかかるのには、万事持って来いの
寸法
(
すんぽう
)
です。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そのあくる日ミリガン
夫人
(
ふじん
)
は、わたしたちに会いに来た。かの女は洋服屋とシャツ屋を
連
(
つ
)
れて来た。わたしたちの服とシャツの
寸法
(
すんぽう
)
を計らせた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ぶンとうなったのは二どめの
突
(
つ
)
き、まえの
槍
(
やり
)
の
寸法
(
すんぽう
)
が
倍
(
ばい
)
にのびていったように
慈音
(
じおん
)
の
胸板
(
むないた
)
へ走ったが
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
どういう
筋
(
すじ
)
に
仕組
(
しく
)
むのか、そいつは
作者
(
さくしゃ
)
の
重助
(
じゅうすけ
)
さんに
謀
(
はか
)
ってからの
寸法
(
すんぽう
)
だから、まだはっきりとはいえないとのことだった、
松江
(
しょうこう
)
が
写
(
うつ
)
したお
前
(
まえ
)
の
姿
(
すがた
)
を、
舞台
(
ぶたい
)
で
見
(
み
)
られるとなりゃ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
基礎がちゃんとうまく出来ていればよいのに、それが
寸法
(
すんぽう
)
どおりいっていないものだから、ハンマーをがんがんふるわなければならないのだ。それは全くよけいな心配をぼくにかける。
もくねじ
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
「どういたしまして、こちらが
悪
(
わる
)
いのです。
寸法
(
すんぽう
)
をまちがえましてすみません。」
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だって三次元世界といえば、横と
縦
(
たて
)
と高さの三つがある世界のことさ。人間のからだでも、木でも、マッチ箱でも、みんな横の
寸法
(
すんぽう
)
と縦の寸法と高さとを測ることができるじゃないか。
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
三
浦屋
(
うらや
)
の
高尾
(
たかお
)
がどれほど
綺麗
(
きれい
)
だろうが、
楊枝見世
(
ようじみせ
)
のお
藤
(
ふじ
)
がどんなに
評判
(
ひょうばん
)
だろうが、とどのつまりは、みめかたちよりは、
女
(
おんな
)
の
匂
(
におい
)
に
酔
(
よ
)
って
客
(
きゃく
)
が
通
(
かよ
)
うという
寸法
(
すんぽう
)
じゃねえか。——よく
聞
(
き
)
きなよ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
客は註文を通した
後
(
のち
)
、
横柄
(
おうへい
)
に煙草をふかし始めた。その姿は見れば見るほど、
敵役
(
かたきやく
)
の
寸法
(
すんぽう
)
に
嵌
(
はま
)
っていた。
脂
(
あぶら
)
ぎった
赭
(
あか
)
ら顔は勿論、
大島
(
おおしま
)
の羽織、
認
(
みと
)
めになる
指環
(
ゆびわ
)
、——ことごとく型を出でなかった。
魚河岸
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「あわてずに
待
(
ま
)
ったり。じきに
奥
(
おく
)
から
出
(
で
)
て
来
(
き
)
ようッて
寸法
(
すんぽう
)
だろう」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
“寸法”の意味
《名詞》
寸法(すんぽう)
長さ。程度。尺度。
標準。基準。
計画。予想。手順。
具合。有り様。
(出典:Wiktionary)
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“寸法”で始まる語句
寸法師
寸法書