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寢靜
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ねしづ
路の
兩側しばらくのあひだ、
人家が
斷えては
續いたが、いづれも
寢靜まつて、
白けた
藁屋の
中に、
何家も
何家も
人の
氣勢がせぬ。
まぁあなた
方にわかり
易いためには、
東京の
銀座その
外、
街路樹の
植つてゐる
商店街の、
夜ふけて
騷いでゐた
人も、
寢靜まつた
後の
月光を
思ひ
浮べて
見ればよからうと
思ひます。
語せ樂みながら
酒宴をなし夜九ツ
時過る頃佐治右衞門忠内の兩人は
暇乞して歸り家内も
寢靜まりて夜も八ツ時と思しき
頃勝手の方より一人の
盜賊忍び入り年
貢の取集め金五六十兩
用箱に有けるを
蚊が一ぴきある
晩、
蚊帳の
中にまぐれこみました。みんな
寢靜まると