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寐覚
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ねざめ
ふりがな文庫
“
寐覚
(
ねざめ
)” の例文
旧字:
寐覺
斧
(
をの
)
も
鑿
(
のみ
)
も
忘
(
わす
)
れたものが、
木曾
(
きそ
)
、
碓氷
(
うすひ
)
、
寐覚
(
ねざめ
)
の
床
(
とこ
)
も、
旅
(
たび
)
だか
家
(
うち
)
だか
差別
(
さべつ
)
は
無
(
な
)
い
気
(
き
)
で、
何
(
なん
)
の
此
(
こ
)
の
山
(
やま
)
や
谷
(
たに
)
を、
神聖
(
しんせい
)
な
技芸
(
ぎげい
)
の
天
(
てん
)
、
芸術
(
げいじゆつ
)
の
地
(
ち
)
と
思
(
おも
)
はう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何升
(
なんしょう
)
食ったか自分にもわからぬがとにかくそれがためにその日は六里ばかりしか歩けなかった。
寐覚
(
ねざめ
)
の里へ来て名物の
蕎麦
(
そば
)
を勧められたが、蕎麦などを食う腹はなかった。
くだもの
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
ああして
睦
(
むつまし
)
う一家族で居つて、私たちも死水を取つて貰ふ
意
(
つもり
)
であつたものを、僅の行違から
音信不通
(
いんしんふつう
)
の
間
(
なか
)
になつて了ふと謂ふは、何ともはや浅ましい次第で、
私
(
わし
)
も誠に
寐覚
(
ねざめ
)
が悪からうと謂ふもの
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そうしてしまえば、ねだ下、天井裏のばけものまでもない……雨戸の外の葉裏にいても気味の悪い芋虫を、銀座の
真中
(
まんなか
)
へ
押放
(
おっぱな
)
したも同然で、あとは、さばさばと
寐覚
(
ねざめ
)
が
可
(
い
)
い。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
惘然
(
ぼうぜん
)
と休み居る内、ふと今日は十月十五日にして『ホトトギス』募集の一日記事を書くべき日なる事を思ひ出づ。今朝
寐覚
(
ねざめ
)
にはちよつと思ひ出したるがその後今まで全く忘れ居しなり。
明治卅三年十月十五日記事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
斧と琴と菊模様の浴衣こそ菊枝をして身を殺さしめた怪しの
衣
(
きぬ
)
、
女
(
むすめ
)
が歌舞伎の舞台でしばしば姿を見て
寐覚
(
ねざめ
)
にも
俤
(
おもかげ
)
の忘られぬ、あこがるるばかり
贔屓
(
ひいき
)
の
俳優
(
やくしゃ
)
、尾上橘之助が
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
“寐”で始まる語句
寐
寐入
寐床
寐衣
寐転
寐息
寐起
寐付
寐込
寐返