“押放”の読み方と例文
読み方割合
おっぱな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてしまえば、ねだ下、天井裏のばけものまでもない……雨戸の外の葉裏にいても気味の悪い芋虫を、銀座の真中まんなか押放おっぱなしたも同然で、あとは、さばさばと寐覚ねざめい。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うぬが使ってる者がこんな怪我をしてるのに、医者に寄越よこすッて、ないらやみの猫を押放おっぱなしたような工合は何たる処置だい、あねさんをつけて寄越さないまでも、腕車くるまというものがないのじゃあなかろう
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)