“富豪:かねもち” の例文
“富豪:かねもち”を含む作品の著者(上位)作品数
薄田泣菫9
田中貢太郎2
田山花袋2
吉川英治2
国木田独歩1
“富豪:かねもち”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
家並みもそろっているし、富豪かねもちも多いし、人口は一万以上もあり、中学校、農学校、裁判所、税務管理局なども置かれた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「是非見て貰ひ度い、富豪かねもちが雪舟を見せ度がる格で、禿山でも自分の者になると、矢張やつぱり見て貰ひたくてなあ。」
いつの時代でも富豪かねもちといふものは、土蔵へ入る時のほかは、秀れた芸術家と道連みちづれになるのが好きなものだ。
先頃村に火事が起きて、近所は丸焼に焼けてしまつたが、その富豪かねもちやしきのみは奇異ふしぎと無事に助かつた。
内証ないしようで言つておくが、すべて富豪かねもちといふものは貧乏人とは反対あべこべに酒のよくないのを好くものなのだ。
『淀屋とか。うむ、三都に聞えた富豪かねもちじゃの。さてこそ、うき大尽も、淀辰よどたつの金の光の前には見下げ果てられたか』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今話した富豪かねもちという奴がやっぱり昔の大名と同じで、領土の代りに資本を持っている大仕掛けの機械を持っている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
それから二三日経つて、メリー・ガアデン嬢は、富豪かねもちのアンドリウ・カアネギー氏に出会つて、この話をした。
美術骨董は多くの場合、富豪かねもちの眼をたのしませる外に、財産として子や孫に残す事が出来るからである。
夏目漱石が生前仲のよかつた大塚保治やすぢ博士と一緒に、横浜の富豪かねもち原富太郎氏を訪ねた事があつた。
今の富豪かねもちが高い金を惜しまないで骨董品を集めるなかには、かうして狡い考へをするのが少くない。
贋物 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
鉄眼は一切経の版行を思ひ立つと同時に、それは一人や二人の富豪かねもちの手で出来上るものではない。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
郡役所と警察署と小学校とそれにおもだった富豪かねもちなどの注連飾しめかざりがただ目に立った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そこらの富豪かねもち達もよく聞いて置くがいゝ。カアネギイのする事に、何一つ間違つた事はござらないが、安心なのは学者など余り友達に持たない事でござる。
すべ富豪かねもちといふものは、自分のうちに転がつてゐるちり一つでも他家よそには無いものだと思ふと、それで大抵の病気はなほるものなのだ。
青磁の皿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ニユーヨークに富豪かねもちの未亡人で結構な温室をもつてゐる女があつた。
杉山の言ふ所によると、その根本ねもと(青年の名は根本行輔かうすけと言ふので)の家柄は村では左程重きを置かれて居ないので、今でこそ村第一の富豪かねもちなどと威張つて居るが
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
今では上塩山第一の富豪かねもちと立てられる身分である。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「ですから、父上のお顔で、富豪かねもちを紹介して下さい。曹家は、財産こそないが、遠くは夏侯かこう氏の流れを汲み、漢の丞相曹参の末流です。この名門の名を利用して、富豪から金を出させて下さい」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自家うちは、富豪かねもちだい」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
海の中も不景気だと見えて、いつもしかめっ面をしている蟹をからかったり、盗人のように夜でなければ出歩かない擁剣蟹がざみを砂の中から掘出したり、富豪かねもちのように巣に入口を二つ持っていて、その一つを足で踏まれると
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
「まアいサ、酒でも飲みましょう」と大友はしゃくを促がして、黙って飲んでいると、隣室にる川村という富豪かねもち子息むすこが、酔った勢いで、散歩に出かけようと誘うので、大友はおしょうを連れ、川村は女中三人ばかりを引率して宿を出た。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「現におれ達をかついだあの二人の画かきだね。あいつらはおれ達の眼をうまくくらまかしたというので、たいした評判を取り、おかげであの画は途方もない値段である富豪かねもちの手に買い取られたそうだ。何が幸福しあわせになるんだか、人間の世の中はわからないことだらけだよ。」
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
では話しますが、ね、私の生れた処は申しますまい、私は支那におれば、支那のことばつかいます、ジャワにおれば、ジャワの詞をつかいます、私がどこの者であるかは、あなたの推測にまかせますが、私の家はその土地でも有数な富豪かねもちで、父には七人のめかけがあったのです
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)