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宿直
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とのゐ
ふりがな文庫
“
宿直
(
とのゐ
)” の例文
道人
(
だうじん
)
の
曰
(
いは
)
く、
君
(
きみ
)
常
(
つね
)
に
官
(
くわん
)
に
宿直
(
とのゐ
)
の
夜
(
よ
)
に
當
(
あた
)
りては、
奧方
(
おくがた
)
必
(
かなら
)
ず
斯
(
こ
)
の
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
つて
出
(
い
)
でらるゝなり。
君
(
きみ
)
更
(
さら
)
に
知
(
し
)
りたまふまじ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昔話の
綱
(
つな
)
や
金時
(
きんとき
)
のやうに、
頼光
(
らいこう
)
の枕もとに物々しく
宿直
(
とのゐ
)
を仕つるのはもう時代おくれである。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
障子に
棧
(
さん
)
をおろしたり、お妾との
睦言
(
むつごと
)
にまで、見張りの
宿直
(
とのゐ
)
が、屏風の蔭で耳を濟まして頑張つてゐるといふぢやありませんか、さうなつた日にや、色事だつて身につきませんね、親分
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
召されては
宿直
(
とのゐ
)
やつれの手もたゆく
草書
(
さうがき
)
したり暮れゆく春を
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
但し高聲擧げて
宿直
(
とのゐ
)
の
侍
(
さむらひ
)
を呼び起し申さんや
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
宿直
(
とのゐ
)
やつれの
雛星
(
ひなぼし
)
は
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
もしいつはりと
思
(
おも
)
はれなば、
例
(
れい
)
の
宿直
(
とのゐ
)
にとて
家
(
いへ
)
を
出
(
い
)
でて、
試
(
こゝろ
)
みにかへり
來
(
き
)
て、
密
(
ひそ
)
かに
伺
(
うかゞ
)
うて
見
(
み
)
らるべし、と
云
(
い
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
令史
(
れいし
)
、
大
(
おほい
)
に
怪
(
あやし
)
み、
即
(
すなは
)
ち
其
(
そ
)
の
詞
(
ことば
)
の
如
(
ごと
)
く、
宿直
(
とのゐ
)
の
夜
(
よ
)
潛
(
ひそか
)
に
歸
(
かへ
)
りて、
他所
(
たしよ
)
にかくれて
妻
(
つま
)
を
伺
(
うかゞ
)
ふ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“宿直”の意味
《名詞》
宿直(しゅくちょく)
勤務先に交替で泊まり込み、施設の警備や警戒などをすること。
(出典:Wiktionary)
“宿直”の解説
宿直(とのい)とは、律令法において宮中・官司あるいは貴人の警備を行うこと。
(出典:Wikipedia)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
“宿直”で始まる語句
宿直所
宿直部屋
宿直室
宿直寝
宿直人
宿直士
宿直猿
宿直衆
宿直武者