宮島みやじま)” の例文
ある夜、少年探偵団員の木下きのした君と宮島みやじま君が、世田谷せたがや区のクイーンという小さな映画館の客席に、腰かけていました。
仮面の恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
京都宇治うじ奈良宮島みやじま日光等の神社仏閣とその風景との関係は、暫らくこれを日本旅行者の研究に任せて、私はここにそれほど誇るに足らざる我が東京市中のものについてこれをよう。
くだらぬ事に大きな声をして、聞かれぬ話をして、面白そうにしてる中に、私一人は真実無言、丸で取付端とっつきはがない。船は安芸あき宮島みやじまついた。私は宮島に用はない。ただ来たから唯島を見にあがる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
怪敷あやしく思はれし故なりとぞ其頃そのころ海賊かいぞく二人召捕れ詮議せんぎありしに是等は八艘飛さうとび與市よいちと云ふ者の子分にて海賊となりし由申ける故其與市は何方いづかた住居すまひ致すやとたゞされしに海賊共七八年以前泉州せんしうさかひ又は安藝あき宮島みやじま阿州あしう尼子あまこうら相住あひすみ海中にて西國大名の荷物船へ飛乘とびのり賊を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
企てるには金子とぼしくては大事成就覺束おぼつかなし第一に金子の才覺さいかくこそ肝要かんえうなれ其上にてはからふむねこそあれ各々の深慮しんりよは如何と申ければ天一坊進出すゝみいでて其金子の事にて思ひ出せし事ありそれがし先年九州へ下りしみぎ藝州げいしう宮島みやじまにて出會であひし者あり信州しんしう下諏訪しもすは旅籠屋はたごや遠藤ゑんどう屋彌次六と云ふ者にて彼は相應さうおうの身代の者のよしかたらおきし事も有ば此者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)