“遠藤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんどう85.7%
ゑんどう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剣術師範役遠藤えんどう五平太の武技を見ようとして、毎年馬市を機会に諸流の剣客の集まって来たころの町でもない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
遠藤えんどうという歯科医学校卒業生で、目下はどっかの歯医者の助手を勤めている男の部屋でした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
渡邊橋わたなべばしの天一坊の旅館りよくわんつかはさる兩人は玄關げんくわんより案内あんないに及べば取次は遠藤ゑんどう東次右衞門なり出て挨拶あいさつに及ぶに兩人の與力よりきの申には我々は西にし町奉行松平日向守組與力くみよりきなるが天一坊殿に御重役ごぢうやく御意ぎよいたし少々御伺おうかゞひ申度儀ありと取次とりつぎの遠藤東次右衞門は早速さつそく奧へかくと通ぜんとまづ兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
企てるには金子とぼしくては大事成就覺束おぼつかなし第一に金子の才覺さいかくこそ肝要かんえうなれ其上にてはからふむねこそあれ各々の深慮しんりよは如何と申ければ天一坊進出すゝみいでて其金子の事にて思ひ出せし事ありそれがし先年九州へ下りしみぎ藝州げいしう宮島みやじまにて出會であひし者あり信州しんしう下諏訪しもすは旅籠屋はたごや遠藤ゑんどう屋彌次六と云ふ者にて彼は相應さうおうの身代の者のよしかたらおきし事も有ば此者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)