“えんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豌豆83.6%
遠藤9.0%
円道1.5%
煙道1.5%
猨猱1.5%
羨道1.5%
莢豆1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
植物として私の最も好む山百合、豌豆えんどうの花、白樺、石楠花しゃくなげのほかに、私は落葉松という一つの喬木きょうぼくを、この時より加えることにした。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
遠藤えんどうという歯科医学校卒業生で、目下はどっかの歯医者の助手を勤めている男の部屋でした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
これをばいかになすべきと役僧の円道えんどうもろとも、髪ある頭に髪なき頭突き合わせて相談したれど別に殊勝なる分別も出でず、田地を買わんかはた買わんか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ッ。ありましたありました。肋骨が一本、ストーブの煙道えんどうのところからブラ下っていますよ。煙道の中が怪しい」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これに謝霊運しゃれいうん『名山記』に〈猨猱えんどう下り飲み百臂相つらなる〉とあるを調合して、和漢に多き猿猴月を捉えんとする図が出来たのであろう。
たぶんアタゴ社の下を掘ると羨道えんどうの入口があるのだろうと思いますよ。
風の荒かった冬のあいだに北側の屋根ひさしは落ちかかり、壁の穴に零余子むかごつるはこぞのままの枯れ葉をつけて、莢豆えんどうさやのように干からびて鳴っていた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)