“莢豆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さやまめ75.0%
えんどう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏の夜になると、父親は浴衣ゆかたがけで、印度産の籐の握り太のステッキをたずさえ、莢豆さやまめの棚の間や青薄の蔭に潜む若い男女を、川狩の魚のようにつゝき出した。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
莢豆さやまめの花さくみちの静けきに松蝉遠く松の木に鳴く
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
風の荒かった冬のあいだに北側の屋根ひさしは落ちかかり、壁の穴に零余子むかごつるはこぞのままの枯れ葉をつけて、莢豆えんどうさやのように干からびて鳴っていた。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)