莢豆さやまめ)” の例文
夏の夜になると、父親は浴衣ゆかたがけで、印度産の籐の握り太のステッキをたずさえ、莢豆さやまめの棚の間や青薄の蔭に潜む若い男女を、川狩の魚のようにつゝき出した。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
莢豆さやまめの花さくみちの静けきに松蝉遠く松の木に鳴く
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
莢豆さやまめ
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)