-
トップ
>
-
外人
>
-
ぐわいじん
日本人中には
今日でもなほ
外人に
對して
臺灣を「フオルモサ」、
樺太を「サガレン」、
朝鮮を「コレア」
旅順を「ボート・アーサー」
砂浜に
外人ひとりところがりて戯れ遊ぶ
日本のをみな
それは
丁度日本の
國號を
外人が
何と
呼び
何と
書かうとも、
吾人は
必ず
常に
日本と
呼び
日本と
書かねばならぬのと
同じ
理窟である。(完)
わが
國名は「ニホン」または「ニツポン」である。
外人は
思ひ/\に
勝手な
稱呼を
用ゐてゐるが、それは
外人の
自由である。
外人がこれを
如何に
取扱はうとも、それは
外人の
勝手である。たゞ
吾人は
斷じて
外人の
取扱ひに
模倣し、
姓と
名とを
切り
離しこれを
逆列してはならぬ。
世界の
何國の
人も
日本では
姓を
先にし、
名を
後にすることを
知つてゐる
筈であるが、
日本人が
率先して
自ら
姓名を
轉倒するから、
外人もこれに
從ふのである。
外人の
地震説は一
見甚だ
適切であるが
如くであるが、
要するにそは、
今日の
世態をもつて、いにしへの
世態を
律せんとするもので、いはゆる
自家の
力を
以て
自家を
強壓するものであると
思ふ。
“外人”の意味
《名詞》
外 人(がいじん)
外国人。特に、日本に住んでいる外国人。
(古)当人ではない他の人。
(古)部外者。疎遠な人。
(出典:Wiktionary)