トップ
>
喰物
>
くいもの
ふりがな文庫
“
喰物
(
くいもの
)” の例文
甲「なに
肥料
(
こやし
)
をしないものはないが、
直接
(
じか
)
に肥料を
喰物
(
くいもの
)
に
打
(
ぶっ
)
かけて喰う奴があるか、
怪
(
け
)
しからん
理由
(
わけ
)
の分らん奴じゃアないか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
骰子
(
さい
)
転ばしをするもあれば花を
弄
(
もてあそ
)
ぶもあり、随分立派な人でも
喰物
(
くいもの
)
の
賭
(
か
)
け位はやって居る。それが非常に愉快なものと見える。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ずいぶんとお
早
(
はえ
)
えんですねえ、まったく。諺にもあります通り、
喰物
(
くいもの
)
にありつくのは早起きの鳥ですよ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
今
更
(
さ
)
ら云たって
仕方
(
しかた
)
はないが、何しろ
喰物
(
くいもの
)
が不自由だろう、着物が足りなかろうと云て、
夫
(
そ
)
れから宅に
帰
(
かえっ
)
て
毛布
(
ケット
)
を
持
(
もっ
)
て行て
遣
(
やっ
)
たり、牛肉の煮たのを持て行て遣たり
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「ウン……あんな女だっていうぜ。
毛唐
(
けとう
)
の船長なんか、よくそんな女をボーイに仕立てて飼ってるって話だぜ。
寝台
(
ねだい
)
の下の箱に入れとくんだそうだ。自分の
喰物
(
くいもの
)
を
領
(
わ
)
けてね」
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
一
喰物
(
くいもの
)
はむだにならぬ様に心を用い別して味噌と漬物とは用いたる跡にも猶心を用うべし
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
別に女を
喰物
(
くいもの
)
にしようという悪い腹は微塵もないんですから、逃す時にも当座の
小遣銭
(
こづかい
)
、それから往復の旅費、
此方
(
こっち
)
へ呼もどしてから、本所
石原町
(
いしはらちょう
)
に知っている者があったので
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
此の
家
(
うち
)
の息子が誠に親切に時々
諸方
(
ほう/″\
)
へ
往
(
い
)
っちゃア、旨い物と云って田舎の事だから碌な物もありませんが、
喰物
(
くいもの
)
を見附けて来ては病人に
遣
(
や
)
ります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
乞食
(
こつじき
)
の
行
(
ぎょう
)
をやりました。僅かな物を上げてくれるのですけれども、五、六軒廻って来ると一日の
喰物
(
くいもの
)
くらいはある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
……もっともこれは曲馬団なるものの性質上止むを得ないとしても、彼等が註文する
喰物
(
くいもの
)
や酒の種類があまり上等でない。
否
(
いな
)
、
寧
(
むし
)
ろ下層社会の
嗜好
(
しこう
)
に属するものが大部分である。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
織「何も心得んとて、先方で立腹するところは
尤
(
もっと
)
もじゃアないか、
喰物
(
くいもの
)
の中へ泥草履を投入れゝば、誰だって立腹致すのは
当然
(
あたりまえ
)
のことじゃ、それから何う致した」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは皆旅人の泊る所ですが別段宿賃を払う訳でもなしただ
薪代
(
まきだい
)
と
喰物
(
くいもの
)
を買うてその代を払うだけの事です。その紳士の一行も向い側の
茅屋
(
あばらや
)
に入ってしまいました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
そんな
汚
(
けが
)
れた物は
己
(
おら
)
が口へ入れられねえと云って
寄付
(
よせつ
)
けねえで
打叩
(
ぶッたゝ
)
くからそうすると
喰物
(
くいもの
)
も段々に疲れて来て、そんな事を云わずに何うか少しべい喰ってお呉んなせいといい
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
日頃罪人一同の
喰物
(
くいもの
)
の頭を
刎
(
は
)
ね、
剰
(
あまつさ
)
え
年
(
ねん
)
に二度か三度のお
祭日
(
まつりび
)
に
娑婆飯
(
しゃばめし
)
をくれません、余り無慈悲な扱いゆえ、三人の総代を立てゝ
只管
(
ひたすら
)
歎願
(
たんがん
)
いたしました処が、聞入れないのみか
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
脹面
(
ふくれッつら
)
をして寄せ付けねえと云う不人情なお母だから、どうせお前は
喰物
(
くいもの
)
になるので可愛そうな身の上だが、これも仕様がないが、まアどう云う喧嘩をしたのだか、手紙に死ぬと書いてあったが
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
喰
漢検準1級
部首:⼝
12画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“喰物”で始まる語句
喰物店
喰物選