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只事
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たゞごと
ふりがな文庫
“
只事
(
たゞごと
)” の例文
何
(
なん
)
だか
是
(
これ
)
が
又
(
また
)
彼
(
かれ
)
には
只事
(
たゞごと
)
でなく
怪
(
あや
)
しく
思
(
おも
)
はれて、
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
つてからも一
日中
(
にちぢゆう
)
、
彼
(
かれ
)
の
頭
(
あたま
)
から
囚人
(
しうじん
)
の
姿
(
すがた
)
、
銃
(
じゆう
)
を
負
(
お
)
ふてる
兵卒
(
へいそつ
)
の
顏
(
かほ
)
などが
離
(
はな
)
れずに、
眼前
(
がんぜん
)
に
閃付
(
ちらつ
)
いてゐる
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
彼は平穏無事に此処の中学部を終へると、突然高等学校の試験準備を
只事
(
たゞごと
)
ではないやうな熱心さで始めて京都の三高に入つてしまつた。これは同級生の
誰
(
たれ
)
にとつても意外な事だつた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
さても/\の
替
(
かは
)
り
樣
(
やう
)
、
我身
(
わがみ
)
が
嫁入
(
よめい
)
りの
噂
(
うわさ
)
聞
(
きこ
)
え
初
(
そめ
)
た
頃
(
ころ
)
から、やけ
遊
(
あそ
)
びの
底
(
そこ
)
ぬけ
騷
(
さわ
)
ぎ、
高坂
(
かうさか
)
の
息子
(
むすこ
)
は
丸
(
まる
)
で
人間
(
にんげん
)
が
變
(
かわ
)
つたやうな、
魔
(
ま
)
でもさしたか、
祟
(
たゝ
)
りでもあるか、よもや
只事
(
たゞごと
)
では
無
(
な
)
いと
其頃
(
そのころ
)
に
聞
(
き
)
きしが
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
只
漢検準1級
部首:⼝
5画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“只”で始まる語句
只
只今
只管
只中
只者
只々
只一人
只一
只更
只走