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取返
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とりかえ
ふりがな文庫
“
取返
(
とりかえ
)” の例文
「ま、やつと
取返
(
とりかえ
)
したが、縄を解いてはならんぞ。もう眼が血走つてゐて、すきがあると駈け出すぢや。
魔
(
エテ
)
どのがそれしよびくでの。」
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも
怪我
(
けが
)
を
為
(
し
)
ないのが
勿怪
(
もっけ
)
の
幸
(
さいわい
)
で、大事の顔へ
疵
(
きず
)
でも付けられようものなら、
取返
(
とりかえ
)
しが付きゃアしない。何しろ、お葉とか云う奴は呆れた女だ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
モイセイカは
今日
(
きょう
)
は
院長
(
いんちょう
)
のいる
為
(
ため
)
に、ニキタが
遠慮
(
えんりょ
)
して
何
(
なに
)
も
取返
(
とりかえ
)
さぬので、
貰
(
もら
)
って
来
(
き
)
た
雑物
(
ぞうもつ
)
を、
自分
(
じぶん
)
の
寝台
(
ねだい
)
の
上
(
うえ
)
に
洗
(
あら
)
い
浚
(
ざら
)
い
広
(
ひろ
)
げて、一つ一つ
並
(
なら
)
べ
初
(
はじ
)
める。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
出来
(
でき
)
ちまったことは、もう
取返
(
とりかえ
)
しがつかないんだからね。あの
子
(
こ
)
はスープにでもしちまいましょうよ。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それが為めに到頭後に御話するような
取返
(
とりかえ
)
しのつかない事件をひきおこしてしまったのでした。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
いくらかずつ
落付
(
おちつ
)
きを
取返
(
とりかえ
)
して、やがて、平静な心持で話し
会
(
あ
)
うようになると、何より先に、お鳥の豊満な裸体、月の光にさらされて、ほんのり
霞
(
かす
)
むような美しい
身体
(
からだ
)
が気になります。
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
春見は口へ手を当て様子を
窺
(
うかゞ
)
うとすっかり呼吸が止った様子ゆえ、細引を
解
(
と
)
き、懐中へ手を入れ、先刻渡した千円の金を
取返
(
とりかえ
)
し、
薪
(
たきゞ
)
と
木片
(
こっぱ
)
を
死人
(
しびと
)
の上へ積み、縁の下から
石炭油
(
せきたんゆ
)
の
壜
(
びん
)
を出し
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付