南谿なんけい)” の例文
たゞ南谿なんけいしるしたる姉妹きやうだい木像もくざうのみ、そとはま砂漠さばくなかにも緑水オアシスのあたり花菖蒲はなあやめいろのしたゝるをおぼゆることともえ山吹やまぶきそれにもまされり。おさなころよりいま亦然またしかり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
舊い頃ではたちばな南谿なんけいと共に可成り足跡そくせきが廣く、且又同じく紀行(漫遊文草)を遺した澤元愷たくげんがいが、この中岩を稱して、その上で酒など飮んでゐる事がその文によつて記臆に存してゐたからである。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
人々ひと/″\も、くては筋骨きんこつたくましく、膝節ひざぶしふしもふしくれちたる、がんまのむすめ想像さうざうせずや。らず、かたあるひ画像ぐわざうなどにて、南谿なんけいのあたりうつける木像もくざうとはたがへるならむか。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たちばな南谿なんけい東遊記とうゆうき
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)