其處等そこいら)” の例文
新字:其処等
彌次郎やじらう時代じだいにはゆめにも室氣枕くうきまくらことなどはおもふまい、と其處等そこいらみまはすと、また一人々々ひとり/\が、風船ふうせんあたまくゝつて、ふはり/\といてかたちもある。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
創業さうげふさいではあるし、るたけかね使つかはないで、吉原よしはらときなんぞとちがつて、すべてに經濟けいざいにしてやらなくちやかんとふので、それから女房かみさんに、むすめがついて、其處等そこいらをその、ブラ/\と
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なにりませんけれども、いくらも其處等そこいらるものの、不斷ふだんえない、空氣くうきまぎれてかくれてるのが、うしてちり透通すきとほるやうな心持こゝろもちつたので、自分じぶんえるのだらうとおもひました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何處どこ其處等そこいられてつてたらばうだね。」
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)