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わきみち
ふりがな文庫
“
傍道
(
わきみち
)” の例文
どこから
傍道
(
わきみち
)
へ
外
(
そ
)
れたのか忘れちまったから、再び「夜の酒場、暗いLA・TOTO」へ引っ返して出直すとして——で、つまりその
踊る地平線:06 ノウトルダムの妖怪
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
ところでここでもう一つ
傍道
(
わきみち
)
に這入って説明しておかなければならぬ事は、人間が「第六感」を感ずる場合に三種類ある事である。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
いよいよ決心をして先月……十月……再び水戸屋を訪ねました時、
自動車
(
タキシイ
)
が
杜戸
(
もりと
)
、大くずれ、秋谷を越えて、
傍道
(
わきみち
)
へかかる。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一体、景岡秀三郎という青年は……チョット
傍道
(
わきみち
)
になりますけれど……少年の時から、極く内気な
性質
(
たち
)
でした。
足の裏
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
こう言って坊主沢を左に切れて、
傍道
(
わきみち
)
へ入りました。少年もまた、同じようにしないわけにはゆきません。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
ふざけないで歩くこと、
決
(
けっ
)
して
傍道
(
わきみち
)
をしないこと、馬や車をよけること、五人のうちで一
番
(
ばん
)
小さいエチエンヌのそばを決して
離
(
はな
)
れないこと、そういうお
約束
(
やくそく
)
をして
来
(
き
)
たのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
いや、思わずも話が
傍道
(
わきみち
)
に入りましたが、さて、人工心臓の発明にとりかかって見ますと、学生時代に想像したほど、その完成は容易なものではないということがわかりました。
人工心臓
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
商売往来にもない稼業だが、この湯灌場買いというものはたいそう利益のあった
傍道
(
わきみち
)
で、寺のほうでは
無代
(
ただ
)
でも持って行ってもらいたいくらいなんだから、いくらか置けばよろこんで下げてくれる。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
話が又、少々
傍道
(
わきみち
)
へ這入るようであるが、しかしここでちょっと脱線を許してもらわないと、話の筋道が無意味になりそうだから止むを得ない。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そもそも、このペテング遊びなるものは——となると第一、
傍道
(
わきみち
)
に
外
(
そ
)
れるし、それに、どうもすこし説明に困るから、まあ、ここじゃあ
止
(
よ
)
しとこう。
踊る地平線:11 白い謝肉祭
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
誰
(
たれ
)
でもそう申します、あの森から三里ばかり
傍道
(
わきみち
)
へ入りました処に大滝があるのでございます、それはそれは日本一だそうですが、
路
(
みち
)
が
嶮
(
けわ
)
しゅうござんすので
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山谷
(
さんや
)
の
立場
(
たてば
)
で休んで
犬目
(
いぬめ
)
へ向けて歩ませた時分に、
傍道
(
わきみち
)
から不意に姿を現わした旅人がありました。お松は早くもその旅人ががんりきの百蔵であることに気がついて、ヒヤリとしました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
だから、そんなものに出会うのを恐れた彼はこの時にも、わざと
傍道
(
わきみち
)
へ外れて、彼の家の背後の山蔭に盛上った鎮守の森の中へフラフラと歩み入った。
笑う唖女
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
否
(
いえ
)
、
誰
(
たれ
)
でも
然
(
さ
)
う
申
(
まを
)
します
那
(
あ
)
の
森
(
もり
)
から三
里
(
り
)
ばかり
傍道
(
わきみち
)
へ
入
(
はい
)
りました
処
(
ところ
)
に
大瀧
(
おほたき
)
があるのでございます、
其
(
そ
)
れは/\
日本一
(
にツぽんいち
)
ださうですが
路
(
みち
)
が
嶮
(
けは
)
しうござんすので、十
人
(
にん
)
に
一人
(
ひとり
)
参
(
まゐ
)
つたものはございません。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
傍
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“傍”で始まる語句
傍
傍目
傍若無人
傍見
傍人
傍輩
傍題
傍杖
傍観
傍眼