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俸禄
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ほうろく
ふりがな文庫
“
俸禄
(
ほうろく
)” の例文
それから僧侶及び普通政府の役人、あるいは政府の仕事をする職工とか商業家等に
俸禄
(
ほうろく
)
を与える時分には普通の枡で
量
(
はか
)
ってやるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
新政府に
嫁
(
か
)
し、維新功臣の
末班
(
まっぱん
)
に列して
爵位
(
しゃくい
)
の高きに
居
(
お
)
り、
俸禄
(
ほうろく
)
の
豊
(
ゆたか
)
なるに
安
(
やす
)
んじ、
得々
(
とくとく
)
として
貴顕
(
きけん
)
栄華
(
えいが
)
の
新地位
(
しんちい
)
を占めたるは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
位階は四位、職級は、四等官で、国司の下にはなるが、一国の知事であり、もちろん、任地には
赴
(
ゆ
)
かず、京にあって、
俸禄
(
ほうろく
)
だけを受けるのである。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妻君が自分の傍を遠退くのは漂泊のためであろうか、
俸禄
(
ほうろく
)
を
棄
(
す
)
てるためであろうか。何度漂泊しても、漂泊するたびに月給が上がったらどうだろう。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
目ざめて見れば六十五石の
俸禄
(
ほうろく
)
になっていた。士籍を
剥
(
は
)
がれた家臣七百六十余名は、数千の家族とともに一挙に土民となされ、路傍に投げだされた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
▼ もっと見る
おのれは
俸禄
(
ほうろく
)
に飽きたりながら、
兄弟
(
はらから
)
一属
(
やから
)
をはじめ、
六七
祖
(
みおや
)
より久しくつかふるものの貧しきをすくふ
事
(
わざ
)
をもせず、となりに
栖
(
す
)
みつる人のいきほひをうしなひ
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
本名を
内海文三
(
うつみぶんぞう
)
と言ッて静岡県の者で、父親は旧幕府に仕えて
俸禄
(
ほうろく
)
を
食
(
はん
)
だ者で有ッたが、幕府倒れて王政
古
(
いにしえ
)
に
復
(
かえ
)
り
時津風
(
ときつかぜ
)
に
靡
(
なび
)
かぬ
民草
(
たみぐさ
)
もない明治の
御世
(
みよ
)
に成ッてからは
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
俸禄
(
ほうろく
)
を受ける者は知らず知らずのうちに心まで自分の主人のために
奪
(
うば
)
われることはありはせぬか。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
阿部弥一右衛門は故殿様のお許しを得ずに死んだのだから、真の殉死者と弥一右衛門との間には境界をつけなくてはならぬと考えた。そこで阿部家の
俸禄
(
ほうろく
)
分割の策を献じた。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
宝暦十一年に
俸禄
(
ほうろく
)
を辞してからはどこにも仕えなかったので、なかには彼を招こうとする諸侯もいろいろあったのでしたが、特別な仕事のほかはそれに応じなかったと
云
(
い
)
うことです。
平賀源内
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
連年海陸軍の兵備を充実するために
莫大
(
ばくだい
)
な入り用をかけて来た旧幕府では、彼らが
知行
(
ちぎょう
)
の半高を前年中借り上げるほどの苦境にあったからで。彼ら旗本方はほとんどその
俸禄
(
ほうろく
)
にも離れてしまった。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
いずれもシナ政府の
俸禄
(
ほうろく
)
を貰うばかりでなくまたチベット政府からも手当があります。随分収入は多いと見えて立派に生活して居るです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「劉皇叔の二夫人、御嫡子、そのほか
奴婢
(
ぬひ
)
どもにいたるまで、かならずその生命と生活の安全を確約していただきたいことでござる。しかも鄭重なる礼と
俸禄
(
ほうろく
)
とをもって」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
陰口
(
かげぐち
)
をいう者の人格の
下劣
(
げれつ
)
にして、
些
(
いささか
)
の
俸禄
(
ほうろく
)
のために心の独立を失い、口に言わんと欲することを
得
(
え
)
言わず、はなはだしきは心に思わんと欲することさえも、まったく思わず
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
また大蔵省から
取立
(
とりた
)
てた内で、法王政府に属する諸官員及び僧官に
俸禄
(
ほうろく
)
(年俸と月俸とあり)を与えなければならん。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
また使わるる人の心にも同じくこの思想が存在しておりはせぬか。換言すれば
俸禄
(
ほうろく
)
をもって他人の身体を
抑
(
おさ
)
える者は、心そのものをも制し得る考えをもってする者が多くありはせぬか。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“俸禄”の意味
《名詞》
俸禄(ほうろく)
職務に対する給与。
扶持。
(出典:Wiktionary)
俸
常用漢字
中学
部首:⼈
10画
禄
漢検準1級
部首:⽰
12画
“俸”で始まる語句
俸給
俸
俸米