“ほうろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炮烙34.0%
焙烙31.9%
俸禄25.5%
宝鹿2.1%
封禄2.1%
炮碌2.1%
諸子裒録2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この茗荷谷を小日向水道町すいどうちょうの方へ出ると、今も往来の真中に銀杏いちょうの大木が立っていて、草鞋わらじ炮烙ほうろくが沢山奉納してある小さなお宮がある。
神田佐久間町の焙烙ほうろく長屋のドンづまり。古井戸と長屋雪隠せっちんをまむかいにひかえ、雨水がどぶを谷川のような音をたてて流れる。風流といえば風流。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
新政府にし、維新功臣の末班まっぱんに列して爵位しゃくいの高きにり、俸禄ほうろくゆたかなるにやすんじ、得々とくとくとして貴顕きけん栄華えいが新地位しんちいを占めたるは
また税関のある地方からは珊瑚珠さんごじゅ、宝石、布類、羅紗らしゃきぬ及び乾葡萄ほしぶどう乾桃ほしもも乾棗ほしなつめ類、また地方によっては皮あるいは宝鹿ほうろく血角けっかくを納めるところもある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其芽それがだんだん大きくなって枝に枝を生じ、その枝が成長して九月頃になると全く成長の極に達するのです。最も大なる宝鹿ほうろくの角はその長さが一じょうしゃく程ある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そのじゃじゃ馬時代から左右に輔佐ほさして、今日の安土の大を成さしめた織田家の功臣林佐渡どのといい、佐久間父子おやこといい、ようやくその地位封禄ほうろくに酬われる日にいたれば
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこの寄席、かしこの寄席と掛合って歩いた末が、駒込の炮碌ほうろく地蔵前の、ほんのささやかな端席だった。それが初めて圓朝のトリを肯ってくれた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
同じ書に、茝庭がこの年安政二年より一年の後に書いた跋があって、諸子裒録ほうろくれ勤め、各部とみに成るといってあるのを見れば、論定に継ぐに編述を以てしたのも、また当時の事であったと見える。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)